特集:サステナブル・ブランド国際会議2023東京・丸の内 【Day1】
サステナブル・ブランド ジャパンは2月14・15日、「RECENTER & ACCELERATE(リセンター・アンド・アクセラレイト)」をテーマに国内で7回目となる「サステナブル・ブランド国際会議2023東京・丸の内」を開催し、のべ5300人が参加しました。
プレナリ―
心を動かす、気づきを促す、サステナビリティのためのデータビジュアライゼーション
身の回りにさまざまなデータがあふれている。新型コロナウイルスだけを取っても、連日のように多種多様なデータが提供されている。しかしデータを漫然と提供するだけでは多くの人には伝わらない。続き |
木造・木質建築と森林グランドサイクルによる持続可能な社会の実現
1610年創業の老舗でありながら、常に最新技術を備えて業界の先頭を走り続ける竹中工務店。近年は最新技術の開発で木造大型建築を可能にし、木の復権に一歩一歩取り組んでいる。視線は山にも向かい、林業活性化、持続可能な森林づくりにも取り組んでいる。続き |
いまサステナビリティ経営に求められるチャレンジングな課題とは
今や企業経営において、「サステナビリティ」は主要なテーマの一つとなっている。企業の価値を左右するサステナビリティ経営を推進するに当たり、何が重要で、どのような視点が求められるのか。先進的に取り組むグローバル企業から3人の女性リーダーが課題を語り合った。続き |
ブレイクアウト
生物多様性はルールメイキングを日本がけん引できるビジネスチャンス
生物多様性は、企業経営にどのような影響を与えるのか。昨今、TNFD(自然関連財務開示タスクフォース)、SBTs for Nature(自然に関する科学に基づく目標設定)の両フレームワークを中心に、企業が生物多様性に取り組む意義の定量化とKPI設定に注目が集まっている。14日のSB国際会議2023東京・丸の内では「企業に求められる生物多様性――生態系を再生する」をテーマに、取り組みの現場と経営の両面から議論を展開した。続き |
都市のレストランの社会的役割と、これからの『農』の在り方
パンデミックを経て、人々の価値観が大きく変わった今、飲食業界においても材料の調達から料理を消費者に美味しく食べてもらうまで、すべての過程でサステナビリティに配慮した経営が必須の時代になっている。その最先端で腕をふるう2人のシェフと、都心に農園を広げるスタートアップの代表が、レストランの社会的役割や、食料自給率の低い日本でのこれからの『農』の在り方も含めて語り合った。続き |
都市に第二の森林を!~都市木造・木質建築への挑戦~
脱炭素社会の実現に向け、中高層建築に国産材を積極活用する動きが始まっている。森林が吸収した炭素を貯蔵するのは木材であり、それを建築に使うことが炭素の固定につながるからだ。外国では森林伐採による森林資源の減少が問題になっているが、日本は森林蓄積量が増えている。木材の活用は森林の環境維持にもつながる問題だといえる。「都市に第二の森林を!」という意気込みで木造の中高層建築に取り組む三菱地所と竹中工務店の考え方を見る。続き |
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変革の時代のサステナビリティ経営はパーパスの再定義から始まる
企業に対する社会の期待が大きく変革している。価格や機能など性能的優位性に加え、社会価値や環境価値を高める社会的優位性を加えないとステークホルダーから支持をされない新たな時代に入ったともいえる。社業としっかりと結びついたサステナビリティ経営と向き合うライオン、富士通、日本ロレアルの3社は、実際にどのような戦略で事業の変革を進めているのか、またその共通点はどこにあるのか――。続き |
アフタヌーン プレナリ―
共創の時代に生きるためのマーケティング戦略―We are the Co-Creation Generation ―
モノを売るための時代から、社会に問いかける時代へと変わろうとしている今、企業は『ブランドとしての在り方』を消費者に伝える必要がある。商品やサービスを通じて消費者によりサステナブルな行動変容を促すために有効な方法とはどのようなものだろうか。デジタル印刷パッケージ技術を用いてブランドのESGへの取り組みを加速させ、消費者とのコミュニケーションを戦略的に推進するグローバル企業、HP Inc.から初登壇したホセ・ゴルベア氏のメッセージを伝える。続き |
トヨタが明かす、サステナブル社会へ向けた事業ポートフォリオとコミュニケーション戦略
サステナブル・ブランド ジャパンは、生活者の視点からSDGsに対する企業の取り組みとブランドイメージを調査した「ジャパン・サステナブルブランド・インデックス(Japan Sustainable Brands Index:JSBI)」の最新のランキング結果を14日に発表した。業種別でみると自動車業界は19位中11位だが、3回目となる今回の調査でもトヨタ自動車の企業ランキングは2位であり、常に上位にランクしている。同日のプレナリーで同社執行役員CSOの大塚友美氏は、サステナビリティへの取り組みやコミュニケーション戦略について、「豊田章男社長になってから大きく変わった」と明かし、「説明するのでなく、共感して応援してもらえる企業を目指している」と話した。続き |
オンデマンドセッション
ユヌス博士が提唱する「3 ZERO Club」を広げよう! ――炭素排出ゼロ、富の集中ゼロ、失業ゼロの世界を目指して
貧困層への少額融資を行う「グラミン銀行」を構築したムハマド・ユヌス博士が、サステナブル・ブランド国際会議2023東京・丸の内にビデオ登壇した。ユヌス博士は、若者の創造的な力を生かして「炭素排出、富の集中、失業」の3つのゼロを実現するイニシアティブ「3 ZERO Club」を提唱し、世界各地でその試みが動き始めている。日本国内での「3 ZERO Club」の動きを紹介すると共に、それはどのような仕組みでどう世界を変えようとしているのか、博士との対話から明らかにする。続き |
健全な身体に健全な精神、健全な地球を――アシックスが考え、取り組むサステナビリティとは
「健全な身体に健全な精神」──アシックスの社名の由来となった言葉であり、経営理念だ。現代はこれに「健全な地球」が加わるという。本セッションでは人々の心身の健康と健やかな環境のために、スポーツ用品企業として同社が考え、取り組み続けるサステナビリティが約15分の動画に散りばめられている。続き |
「森林×化学」で石油に頼らない暮らしを次の世代へ――日本が資源国になるチャンス
カーボンニュートラルな社会の実現のためには、産業構造の大胆な変革が必要だ。その鍵を握るのが、日本の国土の7割を占める森林。そのうち未利用の森林バイオマスを、化石燃料の代替原料として活用する「グリーンリファイナリー」推進の機運が高まっている。「森林×化学」の実現はどんな未来につながるのか。続き |
SOMPOの「MYパーパス」って?一人ひとりの働く意味を企業価値につなげる
パーパス経営に取り組む企業が増える中、SOMPOホールディングスは、社員一人一人が働く意味や生きる目的、つまり「MYパーパス」を作成し、それを起点とした経営を進めている。MYパーパス作成のメリットは何か。企業価値の向上につながるのか。MYパーパスづくりを体感したワークショップと、オンデマンドセッションの様子を紹介する。続き |
CSR調達の裾野拡充を目指して企業は何をすべきか――監査や評価に携わる関係機関が議論
企業の社会的責任に対し、世の中の関心が高まって久しい。責任の果たし方にはさまざまな方法があるが、近年は特に「企業はサプライチェーン全体を通じて社会的責任を果たすべき」というCSR調達の考え方に注目が集まっている。続き |
Afterコロナ時代に期待されるツーリズム――鍵となる地域密着・滞在型ツアーの開発
コロナ禍によって大きな打撃を受けた観光業。苦難を乗り越え、2030年のSDGs達成に向けて、どう取り組んでいくべきか。鍵となるのが、地域のさまざまなステークホルダーと連携しながらの魅力的な観光プログラムづくりと人材育成だ。続き |
デザインの力で循環型社会をーー「SB'23東京・丸の内」特別企画 「循環のレシピ サーキュラープロダクトデザインの現在地」開催中
2月14・15日に開かれる「サステナブル・ブランド国際会議2023東京・丸の内」の特別企画として、サステナブル・ブランド ジャパンを運営する博展が主催する無料のエキシビジョンが、東京・丸の内のGOOD DESIGN Marunouchiで開かれている。タイトルは「循環のレシピ サーキュラープロダクトデザインの現在地」。会場ではバイオマスポリエチレンを原料とし3Dプリンターを使って製作された家具や、不要になったカシミヤを回収し再度カシミヤ製品にするなどといった取り組みを展示し、ここ数年で進んだサステナブル視点での新しいアイデアやマテリアル開発を通じて見えてきた課題を来場者に共有している。続き |