• 公開日:2016.07.14
NZ企業、制服づくりでインド女性の自立推進
    • クローディアー真理

    縫製工場で働く女性たち=インド

    企業の制服を製造・販売する「リトル・イエロー・バード」社(本社・ニュージーランド)。創設から約1年しか経っていないが、インドの社会的・経済的に恵まれない女性を積極的に雇用し、自立を支援していることで、早くも社会的な評価が高まっている。今年2月には、銀行主催の企業向けコンテストで優勝した。サプライチェーンも透明性を追求し、サステナブルでエシカルな制服を提供することで、顧客である企業のCSRへの取り組みを後押ししている。

    環境汚染を助長し、労働者への倫理観に欠けるとされるアパレル産業に一石を投じた、サマンサ・ジョーンズさんとハナ・デューダーさんが率いるリトル・イエロー・バード。経営理念は「サステナブル」「フェアトレード」「社会改善」だ。

    制服の原材料にはオーガニック・コットンを使用。同社はその生育環境を把握し、長く着られる制服作りを心がける。

    インドの縫製労働者が苦しむ劣悪な待遇を改善しようと、フェアトレード認証を受けた工場で制服を縫製し、貧困層の女性を平均賃金以上の給与で雇う。仕事に誇りが持てるよう、分業制でなく、各人が全工程を受け持つ。毎日17~18時には終業、週末は休みだ。トレーニングや病気休暇、有給休暇、医療扶助なども提供される。

    また、売り上げの一部を、教育費の援助やマイクロクレジット融資を通して、労働者に還元している。向こう1年間でこうした支援を100件進めるのが目標だ。

    制服を作る側と着る側の絆も大切という考えから、制服には製作者の手書きサイン入りのタグが付けられている。それをもとに同社のウェブサイトでログインすれば、写真入りで作り手の情報が確認できる。

    一方、同社はサステナブルでエシカルな制服を提供することで、企業のCSRにも取り組んでいる。

    著名なビジネス・アクセル・プログラムにも参加し、将来を嘱望されるリトル・イエロー・バード。すでに有名企業を顧客とし、大手企業からの引き合いもある。

    written by

    クローディアー真理

    ニュージーランド在住ジャーナリスト。環境、ソーシャル・ビジネス/イノベーションや起業を含めたビジネス、教育、テクノロジー、ボランティア、先住民マオリ、LGBTなどが得意かつ主な執筆分野。日本では約8年間にわたり、編集者として多くの海外取材をこなす。1998年にニュージーランドに移住。以後、地元日本語誌2誌の編集・制作などの職務を経て、現在に至る。Global Press所属。

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