• 公開日:2017.05.12
  • 最終更新日: 2025.03.21
WWFとホテル業界、食品廃棄物削減に着手
    • Libby MacCarthy

    食料生産は、人間の活動の中でもっとも環境負荷が高いといわれている。また、その生産物を消費するホテルなどの飲食業界では、大量の食品廃棄物が出る。世界自然保護基金(WWF)はこのほど、アメリカ・ホテル&宿泊協会(AHLA)などと共同で、新プロジェクトを立ち上げた。環境保護と「食の安全保障」を目的とした食品廃棄物削減が注目を集めている。(翻訳・編集=笈川一)

    Image Credit: Landmark London

    食品廃棄物を減らすこのプロジェクトに企業が投資すれば、14:1の投資収益率(ROI)が期待できるようになり、政府や企業、ひいては個人からも食品廃棄物の削減は注目を集めている。

    現在、アメリカ国民は、40%もの食料を浪費しており、特に廃棄の度合いが大きいホテル業界の改革が急務となっている。
    世界自然保護基金(WWF)はこのたび、アメリカ・ホテル&宿泊協会(AHLA)とロックフェラー財団の支援を受け、試験的に新プロジェクトを立ち上げた。大量の食品廃棄物が出てしまうホテル業界を改革する一連のプログラムを作り出そうというのだ。

    すでにヒルトンやハイアット、インターコンチネンタルホテルグループなど、世界の巨大グループがこのプロジェクトへの参加を表明している。この新プロジェクトが食品管理のより良い戦略策定に結びつけば、飲食業界全体すら変える可能性を秘めている。

    このプロジェクトは、ロックフェラー財団の「イールドワイズ イニシアティブ」の支援を受けている。このイニシアティブは、農・水産物等が生産された時点から発生するロスを減らして、2030年までに世界の食料廃棄を現在の半分にすることを目指している。

    WWFで食品廃棄物問題を担当するピート・ピアソン氏はこう語る。

    続きはSB-J MAGAZINEで

    SB.com オリジナル記事へ

    News
    SB JAPAN 新着記事

    情報発信の側から行動の実践者へ──広告・メディア業界で進む脱炭素
    2025.06.13
    • ニュース
    • #行動変容
    • #カーボンニュートラル/脱炭素
    イオントップバリュ、2025年度末までに環境配慮100%へ 代替チョコなど新商品も 
    2025.06.13
    • ニュース
    • #フードロス
    サステナビリティの「自分ごと化」を財務価値につなげる実践例
    2025.06.12
    • ニュース
    • #パーパス
    • #ブランド戦略
    • #人的資本経営
    4年ぶり政府SDGs報告書 ジェンダー平等遅れ明記、企業には人権尊重要請
    2025.06.12
    • ニュース
    • #人権
    • #ダイバーシティー

    Ranking
    アクセスランキング