• 公開日:2016.09.01
味の素、カップスープ1箱1円を岩手のNPOに寄付
    • 辻 陽一郎

    寄付の対象となるクノールカップスープは全部で10種類

    味の素は9月1日から東北復興支援のため、クノールカップスープの売り上げ1箱につき1円を岩手のNPO法人インクルいわてに寄付する。インクルいわては岩手県内で子ども食堂を運営しており、食を通じて被災地の復興支援に貢献する事業が味の素のビジョンと一致した。期間は11月30日まで、寄付金総額は約900万円を予定している。

    味の素は2012年から、食卓からニッポンを元気にするというプロジェクトを毎年行ってきた。支援先の団体は毎回異なり、今回選ばれたインクルいわては、2011年10月から盛岡市など内陸部で被災者の経済的自立の支援などを行ってきた団体だ。

    岩手県沿岸部で被災し、盛岡市へ移住してきた約400世帯の内、約1割は震災で一人親となった世帯だ。インクルいわては今年1月に「インクルこども食堂」を立ち上げ、一人親家庭などの子どもの栄養不足や孤立の解決に取り組んでいる。

    味の素の山口宜子広報担当は、「子どもの貧困、社会的孤立、ひとり親世帯の抱える課題の改善を図り、地域や支援者の問題意識を高めるという取り組みが、当社の考える『食』を通した復興支援の目的と合致した」と話している。

    プロジェクトで寄付の対象となるクノールカップスープは全部で10種類。売り上げ個数によって上限はあるが、総額で900万円を想定している。寄付金は、インクルこども食堂の運営資金に活用される予定だ。インクルいわては今後、常設の子ども食堂の設立や、岩手県内に子ども食堂のモデルを広げていく方針だ。

    written by

    辻 陽一郎 (つじ・よういちろう)

    オルタナ特約記者、NPO新聞代表。フリーライターとして、NPO・NGOやボランティア、ソーシャルベンチャー、企業のCSRなどを中心に取材。

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