• 公開日:2016.08.09
リオ選手村のフードロスに45人のシェフ立ち上がる
    • 小松遥香

    国連食糧農業機関の会見。マッシモ・ボットゥーラ氏(左) (C)FAO/Alessia Pierdomenico

    世界各国のシェフ45人がオリンピック選手村のフードロスを解決するために立ち上がった。選手村で廃棄される食品から栄養のある料理を作り、貧しい人やホームレスに配る。プロジェクト名「Reffetto-Rio」は、イタリア語で食堂を意味するrefettorioと開催地リオを掛けて名付けられた。45人はボランティアでプロジェクトに参加し、若者や貧困層の人々に向けて料理教室や栄養学の講座も開催する予定だ。

    2016年世界のベストレストラン50で1位に選ばれた「オステリア・フランチェスカーナ」(イタリア・モデナ)のシェフ マッシモ・ボットゥーラ氏は7月8日、オリンピック選手村で廃棄される食品を使った料理を貧困層に提供すると発表した。

    選手村で1日に提供される食事は最大で6万食といわれ、食材の量に換算すると約210トンに及ぶ。同プロジェクトは期間中に12トンほどが余ると予想しており、1日に100食を近隣に暮らす貧困層の人々に配る

    ボットゥーラ氏が率いるシェフ集団のNPO「Food for Soul」は2015年のミラノ国際博覧会をきっかけに活動を始めた。「地球に食料を、生命にエネルギーを」がテーマの同万博で、廃棄食材を利用した料理を出すレストランを開き、子供やホームレスに提供した。チャリティーではなく文化として、食を通して食品廃棄と飢餓問題を世の中に問うことを活動目的にしている。

    世界で生産される食品の3分の1が廃棄されている。日本の食品ロスは、年間632万トンに達し、世界の食糧援助量の約2倍に相当する。

    食品自体が廃棄されるのも問題だが、生産されて店頭に並ぶまでに消費される自然資源やエネルギーを考えるとフードロス問題は深刻だ。国連食糧農業機関(FAO)の最新調査によると、世界の廃棄食品が出す二酸化炭素の量を一つの国が出していると想定すると、中国やアメリカに次ぐ世界三番目の量になる。

    国際的には、今年5月に富山で開催されたG7環境大臣会合において、2030年までに1人当たりの食品廃棄量を半分に減らすよう各国が取り組むことで合意している。

    written by

    小松 遥香(こまつ・はるか)

    オルタナ編集部

    アメリカ、スペインで紛争解決・開発学を学ぶ。趣味は、大相撲観戦と美味しいものを食べること。

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