• 公開日:2016.07.27
  • 最終更新日: 2025.03.21
武田薬品、有給休暇取得率65%でNPOに100万円寄付
    • 辻 陽一郎

    武田薬品は社員が有給休暇を取得するほどNPO団体の活動を支援することができる制度を設けた。Image credit:ME WE

    武田薬品工業は20日、社員の有給休暇取得率が65%に達した場合、NPO2団体に約100万円ずつ寄付をする制度導入を発表した。寄付金額は取得率の増減によって変動する。社会貢献とつなげることで、社員が有給を取りやすくすることも目的だ。

    有給休暇取得の対象となるのは、国内の社員約6800人だ。2015年度の取得率は62.4%だった。同社の吉川愛広報担当は、「有給休暇取得の啓蒙は以前から行ってきて、取得率は2012年の53.9%と比較すると約10%上昇している。今年度は、社会貢献につながるというインセンティブを付加することで、65%達成を目指す」と述べた。

    寄付金額は有給休暇取得率65%達成で約100万円となる。だが、取得率に応じて寄付金額が増減するため、社員が有給休暇を取得するほどNPO団体の活動を支援することができる。寄付先となる2団体は、病児保育など育児支援を行う認定NPO法人フローレンスと、子どもの放課後の遊びを支援するNPO法人放課後NPOアフタースクールだ。

    「年次有給休暇と連動させる上で、社員が共感するような子どもに関する支援を行う団体を選んだ」と吉川さん。同制度は、今年度から2018年度まで3年間実施する予定だ。

    同社では、年間5日以内の「ボランティア休暇」や、公的機関・NGO・NPOなどが主催する社会貢献活動に参加するために最大1年間休業できる「フィランソロピー休職制度」も導入していて、社員の社会貢献活動推進にも努めている。

    written by

    辻 陽一郎 (つじ・よういちろう)

    オルタナ特約記者、NPO新聞代表。フリーライターとして、NPO・NGOやボランティア、ソーシャルベンチャー、企業のCSRなどを中心に取材。

    News
    SB JAPAN 新着記事

    nest第3期活動報告に見る、若者目線のサステナビリティ
    2025.06.20
    • ニュース
    • SBコミュニティニュース
      Tokyo Pride 2025――若者や企業が「Same Life, Same Rights」訴える 
      2025.06.20
      • ニュース
      • #人権
      • #ダイバーシティー
      インパクト評価を真の企業価値につなげるために――投資を通じた金融機関の役割とは 
      2025.06.19
      • ニュース
      • #情報開示
      • #ファイナンス
      • #ESG投資
      急成長する太陽光発電――企業が注目すべき意外な未来の新技術5選
      2025.06.19
      • ニュース
      • ワールドニュース
      • #再生可能エネルギー
      • #気候変動/気候危機
      • #カーボンニュートラル/脱炭素

      Ranking
      アクセスランキング

      • TOP
      • ニュース
      • 武田薬品、有給休暇取得率65%でNPOに100万円寄付