• 公開日:2016.03.31
復興したカキ養殖がASC認証を日本初取得
    • 瀬戸内千代

    宮城県漁業協同組合志津川支所の戸倉事務所が、3月30日にカキ養殖業のASC認証を日本で初めて取得した。サーモンやパンガシウスなど輸入のASC認証品は、既に国内で流通している。今回の取得によって、初めて国産のASC認証品が店頭に並ぶ。

    2010年に設立されたASC(水産物養殖管理協会)は、養殖業向けの国際認証制度。認証ラベルは、天然漁業の認証制度であるMSC(海洋管理協議会)と似ているが、基調色は青でなくターコイズ。白字で「責任ある養殖により生産された水産物asc認証」と書かれている。

    同認証は、資源保護など環境面だけでなく、養殖場の労働と人権など社会面にも配慮を求めるのが特徴。ASCラベル付き国産カキは、イオン系列101店舗とイトーヨーカドー系列5店舗が、4月2日から販売する。

    三方を山に囲まれ、複数の川から栄養が流れ込む志津川湾は、カキの名産地。しかし、津波被災前は過密養殖による生長不良などが問題となっていた。ASC認証取得エリアでは従来の課題も解決し、復旧を超える「復興」が実現した。

    written by

    瀬戸内千代(せとうち・ちよ)

    海洋ジャーナリスト。雑誌「オルタナ」編集委員、ウェブマガジン「greenz」シニアライター。

    1997年筑波大学生物学類卒、理科実験器具メーカーを経て、2007年に環境ライターとして独立。自治体環境局メールマガジン、行政の自然エネルギーポータルサイトの取材記事など担当。2015年、東京都市大学環境学部編著「BLUE EARTH COLLEGE ようこそ、「地球経済大学」へ。」(東急エージェンシー)の編集に協力。

    News
    SB JAPAN 新着記事

    異常気象リスク、企業に115兆円の財務影響か CDP報告書が警鐘
    2026.07.09
    • ワールドニュース
    • #気候変動/気候危機
    • #ファイナンス
    原発建て替えの現実味は? 「2040年代までに5基」を検証する
    2026.07.08
    • ニュース
    • #再生可能エネルギー
    • #気候変動/気候危機
    • #カーボンニュートラル/脱炭素
    「踊り場」を超え、立ち上がる SBサンディエゴ 2026に見るサステナビリティの20年
    2026.07.06
    • SBコミュニティニュース
      山梨の廃校を映画館に。元Netflixディレクターが叶えた、小さくも確実な経済のかたち
      2026.07.02
      • ニュース
      • #地方創生
      • #まちづくり

      Ranking
      アクセスランキング