フェア・ファイナンス・ガイド
社会的責任の観点で評価した、銀行の格付け情報。銀行が投融資を行う際の方針について、気候変動・人権・労働など15テーマ273項目の評価をもとに格付けを行う。市民はこれを参考に、口座の開設先などを検討できる。
国際青年環境NGO A SEED JAPANなど複数の団体で作成した「フェア・ファイナンス・ガイドジャパン」。銀行の社会性を格付けした
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このような市民行動を促すことで、銀行やその投融資先の社会的責任を向上させることが目的となる。
2009年にオランダで創設。14年末現在で7カ国が参加する取り組みとなった。日本ではNPO3団体が運営に携わる。最新版の格付け(15年10月)では国内
7大グループを評価。結果は上位よりみずほが23%、三井住友が22%、三菱UFJが21%。
最下位が日本郵政と農林中央金庫の2%だった。ただこの結果は、欧米の上位行より大きく劣る数値となっている。
文=もり ひろし
*オルタナ44号(2016年3月)「ALTキーワード」から転載