• 公開日:2018.04.24
  • 最終更新日: 2025.03.28
世界に誇れるサステナブルシティの姿とは

SB 2018 Tokyo

サステナブル・ブランド国際会議で開催された「2030年に向けてあるべきGood Cityを考える――世界に誇れるサステナブルシティの姿」のセッションでは、建築・不動産および、まちづくり・建築認証の分野から3人のパネリストがプレゼンテーションを行った。(オルタナ編集部=中島洋樹)

最初に、竹中工務店のまちづくり戦略室・乾靖室長は、自社の経営理念「最良の作品を世に遺し、社会に貢献する」を紹介。「当社は、建築は街に新しい価値を与えるものであると考えている。まちづくり総合エンジニアリング企業を目指し、建築専業の形態を生かして、街の活性化、そしてその先のサステナブル社会実現に向けてさらなる貢献をしていきたいと考えている」と語った。

続いて、三菱地所の開発推進部・井上俊幸部長は、自社がビル事業を展開する丸の内地区「まちづくり懇談会」の取り組みについて解説。「丸の内地区の全地権者と東京都・千代田区・JR東日本が提携し、国土交通省や有識者の協力も仰ぎ、丸の内地区の景観・環境・空間利用を皆で話し合い、協力しながらまちづくりに取り組んでいる」と説明した。

ビューローベリタスジャパンの技術調査部・建築環境評価グループ・玉川冬紀グループ長は、自身が訪れた街の中で、好印象を受けたポートランド(米オレゴン州)について、「自転車を利用しやすい・公共機関が発達した街であり、車の利用を控えることができ、また、公園が住宅地区から近距離にある、そして街がコンパクトに設計されていて環境に配慮されている」と、具体例を挙げて良い点を説明した。

3人のプレゼンテーションとパネルディスカッションを終えて、本セッションのファシリテーターを務めたオルタナのオルタナ総研・川村雅彦所長/主席研究員は、「2030年に向けてのまちづくりとして、多様性に対応できることが大事ではないか。そのためには自動運転などの技術を駆使する必要性があると考える。また、人が健やかに生活できる、仕事に取り組めるまちづくりでなければならない。そういった意味で、建築に用いられる材料の透明性やトレーサビリティも重要になってきていると感じている」とセッションを結んだ。

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