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欧州で加速するネットゼロへの移行②クレディ・スイスやロイズ、気候変動対策で前進

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Credit Suisse's Hong Kong office | Image credit: Credit Suisse

12月初め、金融大手クレディ・スイスは新たな気候変動対策を次々に発表し、世界最大の保険市場ロイズ・オブ・ロンドンはついに脱石炭に合意した。(翻訳=梅原洋陽)

クレディ・スイスは12月15日、投資家に対し、2050年もしくはそれよりも早期に財務活動をネットゼロにするという意思を再確認。今後2年以内に、科学的根拠に基づいた二酸化炭素(CO2)の排出量削減目標を展開する計画を発表した。同社はこの夏、今後10年間でグリーンボンドと低炭素経済のために2500億ポンド(約35兆4600億円)以上の融資を行うことも発表している。

ロイズ・オブ・ロンドンは、2022年までに北極圏での石炭・オイルサンド(油砂)・化石燃料掘削への投融資を止め、2030年までに全面的にこれらの事業から撤退すると約束した。

環境保護団体の数年にわたる運動によってもたらされたこの決定は、ブラックロックのような投資機関の参考になるだろう。ブラックロックはラリー・フィンクCEOが気候変動対策を積極的に支持し、2020年初めに「サステナビリティを投資の中心に据える」ことを公約した。それにも関わらず、いまだに化石燃料への投資から離脱する気配はなく、今後も完全に手を引くことはないかもしれないのが現状だ。