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アメリカ

米アラスカ航空バイオ燃料で先行―トウモロコシや木材

木製バイオマス燃料を使用することで、通常より70%の排出量を削減できたという(C)ALASKA AIRLIN

木製バイオマス燃料を20%使用した飛行機は、乗客163名を乗せ、シアトルから東海岸にあるワシントンDCまでの約3700キロを飛行した。

燃料の開発は、ワシントン大学が率いるノースウエスト・アドバンスド・リニューワブル・アライアンス(NARA)で、木製バイオマスをジェットエンジンの代替エネルギーにするために、米国農務省(USDA)が費用を負担し、研究開発を行っている。5年間という期間で、政府や民間機関から航空関連から学術分野までの所属機関を超えたスペシャリスト32名が、知恵を出し合っている。

NARAのパートナーであるGevoは、この木製バイオマスからリサイクル可能なイソブラノールを生成し、「Alcohl-to-Jet」と呼ばれるジェット用燃料を実際に作り出した。アラスカ航空は、今年6月にもトウモロコシでできたバイオマスを使用し、商用機の飛行を成功させているが、その際もGevoの協力を得ている。

この木製バイオマスは、森林製品を供給するウェアーハウザーの米国北西部にある私有林や、マカルシュート族やセイリッシュ&クートニー族の保管林で生じた、枝や木くずからできたものだ。こうした木くずの再生方法を見つけたことで、木くずを燃やす必要がなくなる。大気汚染を抑えるだけでなく、間伐を定期的に行うことで植林が進む。また木製バイオマスの収集という新たな産業を誕生させることができ、雇用を生み出すと期待される。

同社によると、代替エネルギーを利用すると、約50-80%の二酸化炭素排出を削減可能だ。同社の試算では、今回のフライトは、通常より70%の排出量を削減できたという。

寺町 幸枝 (てらまち・ゆきえ)

Funtrapの名で、2005年よりロサンゼルスにて取材執筆やコーディネート活動をした後2013年に帰国。現在国内はもとより、米国、台湾についての情報を発信中。昨年より蔦屋書店のT-SITE LIFESTYLE MAGAZINEをはじめ、カルチャー媒体で定期出稿している。またオルタナ本誌では、創刊号以来主に「世界のソーシャルビジネス」の米国編の執筆を担当。得意分野は主にソーシャルビジネス、ファッション、食文化、カルチャー全般。慶應義塾大学卒。Global Press理事。