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すべての人が幸せになるために……。なぜ求人検索エンジン「Indeed」がフリーマガジンを作るのか?

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世界有数の求人検索エンジン「Indeed (インディード)」の日本法人であるIndeed Japanが、毎年6月に世界各地でLGBTQ+の権利について啓発を促すさまざまなイベントが行われる「プライド月間」に合わせてフリーマガジンを創刊。LGBTQ当事者が仕事探しや実際に働く上で掲げる課題をとりあげる。

今回のフリーマガジンの発刊は、もともと2021年にIndeedが、LGBTQ+の方々が仕事探しや職場において感じたことのある想いや意見、違和感などの「声」を集めたことがきっかけ。
それらをもとに、企業含む多くの方々がLGBTQ+の方々を取り巻く仕事や職場に関する状況や課題を知り、理解しようとする機会をつくるというプロジェクトに進展した。

Indeed Japan シニアマーケティング&PRマネージャーの吉村咲紀さんによると、昨年の取り組みを受け、LGBTQ当事者声を集めたり、イベントなどの協賛をしているだけでは「私たちの働くすべてを幸せにという思いを実現できない」と感じたという。

「Indeedはミッションとして“We help all people get job”を掲げています。
昨年の活動に加えてフリーマガジンを発刊することになった経緯としましては、今の小社の取り組みだけではLGBTQ+当事者の抱えている課題の存在を多くの方に知ってもらうところまで到達しきれないという思いがあったからです。
社会により多くの声を届けるためにフリーマガジンを作ると決めました。

創刊スタッフとして

◆サリー楓さん
建築家・モデル 2017年から女性として暮らし、トランスジェンダー当事者として、LGBTQについての講演などを行っている。
 
◆かずえちゃん 
30歳で同性婚が認められているカナダに留学。帰国後「LGBTQって身近にいるよ」「あなたは一人じゃないよ」を伝えるために動画配信や、講演、執筆活動、コミュニティ作りに力を入れている。

◆松岡宗嗣さん 
政策や法制度を中心とした性的マイノリティに関する情報を発信する“一般社団法人fair”代表理事。ゲイであることをオープンにしながら、さまざまなメディアで多様なジェンダー・セクシャリティに関する記事を執筆。教育機関や企業、自治体などでの研修、講演実績多数。

こういった3人の方たちに入っていただいています。“自分にはLGBTQの人たちなんて関係ない”と思っている人でも気軽に手に取って、まずは当事者の置かれている環境、悩み、存在そのものを“知る”ことから始めていただけたらと思います」(吉村さん)

LGBTQ+の当事者の声を集め、フリーマガジンを作ろうという取り組みを行うのには、Indeed自体がLGBTQ+フレンドリーな企業であるということが大きく影響している。
アメリカ本国のIndeedにはIRG(インクルージョン・リソース・グループ)と呼ばれるさまざまなマイノリティ、例えば女性、アジア人、黒人、LGBTQ+などをサポートするボランタリーグループが存在する。
誰でもそのグループに参加可能で、業務の10%をIRGの活動に充てることが認められてもいる。

それでは日本支社では、どんな取り組みが行われているのだろうか?
Indeed Japan ダイバーシティ&インクルージョン シニアマネージャーを務めるアンソニー・大輔 エストレラさんに聞いてみると
「アメリカ本国には10のIRGがありますが、日本には①女性 ②LGBTQ+ ③障害をお持ちの方 ④日本で仕事をする外国籍の方の4つのIRGが存在します。さらにそれぞれのグループのリーダーがクオーターに一度、CEOのChris Hyamsと話をする機会を設けられているんです。それくらい会社としてIRGの取り組みに熱量を持っているといえるでしょう」。
  
ちなみにフリーマガジンの創刊は6月の下旬に予定されている。

6月は「プライド月間」ということもあり、LGBTQ+の方たちの声や権利に普段よりも注目が集まることとなる。しかし「働くこと」は6月のプライド月間だけで終わるのではない。LGBTQ+当事者の方だけではなく、すべてのマイノリティの人たちは「働く持続可能性」を当たり前のように持てるよう、各企業が取り組みをしてほしいと思う。

榊原すずみ
榊原すずみ(さかきばら すずみ)

大学卒業後から20年以上、出版社、WEBメディアで執筆を経験。
ここ数年は、社会課題解決をテーマに活動している。
特に、多様性、差別(男女、LGBTQ+問わず)、働き方、ルッキズムへの関心が高い。
「未婚」「子なし」の人たちのライフスタイルを追いかけるのも大きなテーマとしている。

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