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スタバ、プラ削減へアイス飲料も紙カップで 年間6100万杯分の削減見込む

スターバックスコーヒージャパンは25日、使い捨てプラスチック削減を加速する新たな取り組みを発表した。現在はプラスチックカップを使用しているアイス飲料の一部を11月から、ホットとアイス兼用のFSC認証紙を用いた新たなカップとストロー無しで飲めるリッド(蓋)で提供する。今年1月に同社がグローバルで発表した、地球から奪うよりも還元する量を増やす「リソース・ポシティブ」な企業を目指すアクションの一環。(廣末智子)

新スタイルで提供するのはアイスコーヒーやアイスティーなど主要なアイス飲料で、まずは103店舗3品目から始め、来年2月には1500店を超える全店で17品目に拡大する。これにより同社のカップ(約350mlサイズ)1杯当たりでは約6割の、また年間を通じては約6100万杯分のプラスチックカップ削減効果が見込まれるという。

新カップには、生態系に配慮し、適性に管理された森林およびその他の管理された供給源からの原材料で生産されたFSC認証紙を使用。ホットとアイスの両方に使用するため、カップの内外両面にラミネート加工を施した。アイス飲料を入れても結露の影響を受けにくいよう改良を重ね、耐久性にも優れた素材となっている。

一方のリッドは、ストロー自体の使用量削減の観点から、ストロー無しで飲める「ストローレスリッド」を採用。従来のものに比べて飲み口を大きくすることで、「アイス飲料はゴクゴクと飲みたい」という要望に応えると同時に、ホットコーヒーの香りもより楽しめるよう工夫した。またフリップアップ形式になっていることから、従来、持ち帰り用に配布していたプラスチック製のマドラーや、飲み口をふさぐシールなどの使い捨て資材が不要になる。

スターバックスグループは今年1月、全世界の事業やサプライチェーン上で2030年までにCO2の排出量と廃棄物、水の使用量を50%削減することを柱とする「リソース・ポシティブ宣言」を発表。日本でも同月から段階的に導入したFSC認証紙ストローが現在、全店に広がっているほか、繰り返し使うことのできる「リユーザブルカップ」の販売推進など、環境負荷軽減の動きを加速させている。

同社の広報担当、南坊実氏によると、すでに使用が広がっている紙ストローやリユーザルカップなどに対する消費者の反応は概ね良く、「地球環境の持続可能性を目指すアクションに参加できることが嬉しい」といった声も聞かれるという。

水口貴文CEOは、「コーヒーの未来は私たち一人ひとりのアクションにかかっている。全世界に店舗を持つスケールをいかして、今後もさらにコミュニティにポシティブな影響を与える活動を継続していく」と話している。

廣末智子(ひろすえ・ともこ)

地方紙の記者として21年間、地域の生活に根差した取材活動を行う。2011年に退職し、フリーに。サステナビリティを通して、さまざまな現場の当事者の思いを発信中。