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ブランドが社会とつながる、持続可能な未来へ  「サステナブル・ブランド ジャパン」 提携メディア:SB.com(Sustainable Brands, PBC)

チュチュアンナ、不要な靴下など回収しバイオ燃料へ

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女性用衣類を販売展開するチュチュアンナ(大阪市・中央区)は、不要になった靴下など各種衣類のリサイクルを開始した。期間は5月25日~6月30日で、国内の20店舗で回収を行い、回収業者を通じてポリエステル樹脂やバイオエタノールに原料・燃料化される。同社では、顧客が処分しづらいブラジャーのリサイクルを行っており、顧客から好評を得ていたことから、今回アイテムを拡充して実施する運びとなった。(オルタナ編集部=中島 洋樹)

同社は2016年10月よりブラジャーのリサイクルを開始し、現在も継続している。ブラジャーは内部にワイヤーが含まれていることから、処分する際は分別に手間を要すことが使用者の懸念だった。回収は、同社の下着を取り扱う全店で行われている。自社製品のみならず他社製のブラジャーも回収しており、顧客から好評を得ている。

今回、新たに回収対象となるのは、不要の靴下やタイツなどのレッグウェア、パジャマなどのルームウェア。国内の対象20店舗で回収を行い、再生業者の日本環境設計(東京・千代田区)を通じて、衣服類の原料であるポリエステル樹脂への原料化、バイオエタノールへの燃料化を行う仕組み。原料化されたポリエステル樹脂は衣服作成に再利用され、燃料化されたバイオエタノールは日本環境設計のタオル染色工場で燃料の一部に使用される。

引き取り1回ごとに、同社の全商品に使用できる「10%OFFクーポン」をプレゼントする。顧客に衣類のリサイクル活動に共に参加してもらうことで、リサイクルへの関心を高め、SDGs(持続可能な開発目標)や環境保護に興味を持ってもらうことが狙いだ。また割引クーポンをプレゼントすることで、顧客が参加しやすくなることを期待している。

ブラジャー、衣類のリサイクル活動は、2004年より始まった年度利益の1%を社会貢献活動に役立てる活動「チュチュアンナ1%クラブ」の一環として行われている。同活動はその他にも全国の養護施設への自社製品の寄贈、クリスマスプレゼントや東南アジア、アフリカの貧困国への寄付、熊本地震被災者への義援金などを行っており、これら活動を通じて、同社は持続可能な世界の実現に貢献したいとする。

中島 洋樹(なかじま・ひろき)

株式会社オルタナ オルタナ編集部
2018年4月オルタナ入社。入社1ヵ月弱でCSR検定3級合格。趣味は高校野球観戦、絵画鑑賞、テニス、ビリヤード、サイクリング、ウォーキング、国内旅行など広範囲におよび、特技はカラオケ(レパートリーは50曲以上)。好奇心旺盛で、編集のオールラウンダーを目指す。

「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。