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消費の背景を学んだ高校生が「エシカル文化祭」を企画

「お茶高のお茶」有機茶のティーバッグ4つ入り250円。1箱50円と純利益の全額を東日本大震災復興支援財団の「まなべる基金」に寄付する

お茶の水女子大学附属高等学校(東京・文京)が倫理的な消費を考える「エシカルな文化祭」を開催する。3年前にエシカルファッションショーを実施したが、文化祭全体でエシカルを打ち出すのは初めて。家庭科の授業で消費に潜む環境問題や人権問題を知った生徒たちが、校内各所にエシカルな工夫を散りばめる。(瀬戸内 千代)

取り組みごとに表示する「エシカルマーク」は、有機栽培や天然素材、アニマルウェルフェア、フェアトレード、アップサイクル、伝統技術、ソーシャルプログラム、無駄の削減、産地支援、正当な労働の10種類。

模擬店の割り箸は、国産間伐材を使って障がい者が製作したNPO法人樹恩ネットワークのもの。文化祭で行われるエシカルクイズのスタンプラリーのプレゼントは、生徒が新聞紙で手作りしたエコバッグだ。

オリジナルジェラートは、例年、1年生が合宿で滞在する長野県諏訪郡にある「六花フードサービス」と開発。アニマルウェルフェアに配慮した牛乳や、隣接するお茶の水女子大学の学生が鹿児島の有機茶園「下堂薗」と開発したレシピ茶を使った。

販売用レシピ茶の箱に貼るラベルの素材にもこだわった。日本ラベル(東京・板橋)の協力を得て制作した文化祭限定ラベル(写真)は、ラベルシールにFSC認証マークが印刷された日本初の事例だという。

お茶の売り上げの一部は東北被災地の高校生の教育基金に寄付する。他に、エシカルファッションブランド「CLOUDY」の生地で手作りしたアクセサリーの売り上げをアフリカの学校に寄付する企画もある。

同校では家庭科の葭内ありさ教諭のもと、2011年度から2年生がエシカルファッションを学んでいる。昨年度からは1年生が児童労働について学び、隣接する附属小学校でプレゼンテーションも行っている。授業では、「CLOUDY」を経営するDOYA(東京・渋谷)や、NPO法人樹恩ネットワークなどから社会人講師を招くこともある。

文化祭実行委員長の松尾彩加さん(2年生)は、「ごはんが毎日食べられたり、トイレがあったりすることは当たり前ではないと知った。私たちの試みをきっかけに『高校生にできるなら』と、エシカルを身近に感じていただけたら嬉しい」と語った。文化祭は招待チケット制※で9月16、17日に開催する。

※高校生以下には身分証提示で当日チケットを発行
http://www.fz.ocha.ac.jp/fk/news/event/2017/d004748.html

瀬戸内 千代 (せとうち・ちよ)

海洋ジャーナリスト。雑誌「オルタナ」編集委員、ウェブマガジン「greenz」シニアライター。1997年筑波大学生物学類卒、理科実験器具メーカーを経て、2007年に環境ライターとして独立。自治体環境局メールマガジン、行政の自然エネルギーポータルサイトの取材記事など担当。2015年、東京都市大学環境学部編著「BLUE EARTH COLLEGE ようこそ、「地球経済大学」へ。」(東急エージェンシー)の編集に協力。