• 公開日:2019.03.04
  • 最終更新日: 2025.03.02
サッポロビールなどが「割り勘ビール」で東北を支援

トレジオンの吉田慶社長(左)とサッポロビールの田村豪 東京中央支社長

サッポロビールは東北の食材を使った飲食店を都内で展開するトレジオン(東京・港)と共同で、注文したビールに30円の寄付金がつく「割り勘ビール」を3月4日から提供している。注文ごとにサッポロビール、トレジオン、顧客がそれぞれ10円ずつ負担する仕組みで、集まった寄付金は東北の地域づくり活動をしている団体の支援金にする。トレジオンの吉田慶社長は「ビジネスモデルとして、他の飲食店にも広げていきたい」と意気込む。(松島 香織)

「割り勘ビール」の企画は、吉田社長自ら、店舗立ち上げから付き合いのあるサッポロビールへ持ち込んだ。「吉田社長とは何かやりたいと考えていました。企業として社会と共生するのは当たり前。吉田社長の思いを共有し協力したいと、1、2時間の打ち合わせで『割り勘ビール』を決定しました」とサッポロビール首都圏本部東京統括支社・東京中央支社長の田村豪さんは話した。

当初、吉田社長は通年での提供を提案していたが、田村支社長は季節ごとのニーズを考えたメリハリをつけることを助言した。「割り勘ビール」は今年4回開催する予定だ。田村支社長は「寄付金額は小さいかもしれないが、飽きられることなくやることが大切、続けることが大事」と力強く語る。

集まった寄付金は主に東北の地域を盛り上げる事業の支援基金として、東北の子ども達の遊び場づくりや地域交流の場づくり、地域再生を担う人材育成の活動などをしている団体におくる。吉田社長は「復興のためにというより、東北の地域を盛り上げるために、継続的に『割り勘ビール』を提供していきたい」と話す。

今回は第1弾として、サッポロ黒ラベルを対象にトレジオンが運営する「東北バル トレジオン」「東北酒場トレジオンポート」の2店舗で、3月4日から30日まで提供する。

Related
この記事に関連するニュース

地域での共創事業は、社会価値と事業性の両立を実現できるか?
2025.05.09
  • ニュース
  • #パートナーシップ
  • #地方創生
  • #まちづくり
国・企業・自治体が考える、ポストSDGsのウェルビーイング 
2025.05.07
  • ニュース
  • #地方創生
  • #ステークホルダー
  • #まちづくり
自治体や企業事例に見る「ポストSDGs時代の稼ぐ力と新たな価値創造」 
2025.05.02
    • #地方創生
    • #まちづくり
    宮城・石巻工房、被災地の復興支援から始まった家具づくり 市民のための公共工房から家具ブランドへ
    2025.03.11
    • ニュース
    Sponsored by 環境省『LIBRARY』
    • #地方創生

    News
    SB JAPAN 新着記事

    サステナビリティを社内外に浸透させるためのポイントと哲学とは? 
    2025.05.15
    • ニュース
    • #ブランド戦略
    英CBIが「代替タンパク質基準」を策定 投資拡大を促す起爆剤となるか
    2025.05.15
    • ワールドニュース
    • #ファイナンス
    • #ESG投資
    生物多様性と水の未来を守る「ネクサス・アプローチ」
    2025.05.14
    • ニュース
    • #生物多様性
    「返品」による環境負荷は危機的――企業が取るべき3つの対策
    2025.05.14
    • ワールドニュース
    • #サプライチェーン
    • #行動変容

    Ranking
    アクセスランキング

    • TOP
    • ニュース
    • サッポロビールなどが「割り勘ビール」で東北を支援