• 公開日:2018.12.27
グリーンピース・ジャパン事務局長にアネスリー氏
  • 吉田 広子

グリーンピースは2016年、イタリア政府に対し化石燃料の使用停止と自然エネルギーへの支援を求め、キャンペーンを行った © Francesco Alesi / Greenpeace
グリーンピース・ジャパンのサム・アネスリー新事務局長 © Dermot Killoran / Greenpeace

国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京・新宿)の事務局長にサム・アネスリー氏が就任した。英国・北アイルランド出身の36歳。気候変動枠組条約「パリ協定」以降、グローバルNGOの存在感が高まる中、グリーンピース・ジャパンが日本企業と関係性をどう構築するのか、注目される。(オルタナ編集部=吉田広子)

アネスリー氏は17歳の時に岡山県の高校に留学したほか、三重県の皇学館大学で1年間、神道学を学ぶなど、在日経験は15年以上に達する。NGOピースボート(東京・新宿)やあしなが育英会(東京・新宿)、NPO法人東京英語いのちの電話(TELL/東京・港)事務局長を経て、2018年12月にグリーンピース・ジャパンの事務局長に就任した。

グリーンピースは企業に対する強烈なキャンペーンで名をはせたが、アネスリー氏は「批判するだけではなく、代替案を提案するのが根本」と力を込めた。「『創造的対立』を生みつつも、対立だけでは終わってはいけない」と強調する。

グリーンピースは、日本でも松下電器産業(現パナソニック)とのノンフロン冷蔵庫の共同開発や、ユニクロを展開するファーストリテイリングとの「2020年までに有害化学物質の全廃合意」などの実績がある。

アネスリー氏は「今後も、日本企業とも対話を持ちながら、社会課題を解決していきたい」と意気込む。企業とさらに協働(パートナーシップ)を進めていきたいという。

日本では捕鯨反対運動のイメージからか、中高年層を中心に、グリーンピースに対する拒否反応があった。しかし、アネスリー氏は「最近、若い人を中心にアレルギーが無くなったと感じる」とし、若い会員が増えてきているという。グリーンピースが日本経済新聞など大手紙に取り上げられる回数も増えた。

グリーンピース・ジャパンが今後、取り上げていきたいテーマは「気候変動」と「プラスチック問題」。PETボトルも含めたプラスチックのゴミ削減運動に力を入れていく。

written by

吉田 広子(よしだ・ひろこ)

株式会社オルタナ オルタナ編集部 オルタナ副編集長

大学卒業後、ロータリー財団国際親善奨学生として米国オレゴン大学に1年間留学(ジャーナリズム)。2007年10月に株式会社オルタナに入社、2011年から現職。 「オルタナ」は2007年に創刊したソーシャル・イノベーション・マガジン。主な取材対象は、企業の環境・CSR/CSV活動、第一次産業、自然エネルギー、ESG(環境・社会・ガバナンス)領域、ダイバーシティ、障がい者雇用、LGBTなど。編集長は森 摂(元日本経済新聞ロサンゼルス支局長)。季刊誌を全国の書店で発売するほか、オルタナ・オンライン、オルタナS(若者とソーシャルを結ぶウェブサイト)、CSRtoday(CSR担当者向けCSRサイト)などのウェブサイトを運営。サステナブル・ブランドジャパンのコンテンツ制作を行う。このほかCSR部員塾、CSR検定を運営。

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