• 公開日:2018.11.29
おにぎり写真で開発途上国に105万食寄付:NPO法人

投稿されたおにぎり写真は、SNSを通じて広く拡散された

おにぎりの写真をネットに投稿して、開発途上国の子どもたちに給食を届けませんか--。世界の食料問題に取り組むNPO法人「TABLE FOR TWO International」(東京・港、以下TFT)が呼びかける「おにぎりアクション」のキャンペーンが11月20日まで実施された。1投稿あたり給食5食(100円)を協賛企業が寄付する。期間中に20万枚以上のおにぎり写真が投稿され、105万食分の給食をアフリカ・アジアの学校に届けられることになった。(小堂敏郎)

「おにぎりアクション」はTFTが2015年に始めた。国連の「世界食料デー(10月16日)」前後の毎秋に実施。過去3年間で約27万枚の写真投稿があり、約200万食の給食をアフリカ・アジアの幼稚園・小・中学校に届けた。

今年は10月10日から11月20日まで実施した。42日間で合計20万1023枚のおにぎり写真の投稿を集め、その結果、約5200人の子どもたちに1年分の給食(約105万食)を来年春頃までに届ける予定だ。

投稿は無料。おにぎりにまつわる写真を撮影し、TFTの特設サイトまたは「#OnigiriAction」と付けてInstagram、Twitter、Facebook、FiNCに何度でも投稿できる。1投稿につき100円(給食5食分=1食20円)を寄付する協賛企業・自治体は伊藤園やイオンなど40に上る。味の素冷凍食品や旭化成ホームプロダクツは今年、おにぎりの関連商品を使ってコラボキャンペーンも実施した。

TFTの大宮千絵さんは「おにぎりは大切な誰かのために握る、日本の代表的な食。投稿写真の1枚1枚に温かいストーリーやメッセージが込められており、日本から世界を変える大きな力になると感じた」と話す。

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