• 公開日:2018.02.22
ユニリーバ、リサイクル店と衣服廃棄を削減
  • SUSTAINABLE BRANDS

Image Credit: Unilever and Savers

ユニリーバは、人々に衣料品廃棄の問題に関心を持ってもらうため、セイバーズ(本社・米国ワシントン州ベルビュー)とコラボレーションを行うことを発表した。セイバーズはリサイクルショップで、北米を中心にチェーン展開している。(翻訳:クローディア真理)

セイバーズによる「アイ・ギブ・ア・シャート」キャンペーンの狙いは、衣料品廃棄に警鐘を鳴らすことだ。米国で年に廃棄される衣料の量は1億500万トンにも上る。セイバーズは、その廃棄量を減らそうと、リサイクルを心がけるよう呼びかけている。

衣類の染みは人々が服を捨てる主な理由に挙げられる。染みのせいで、生涯にわたってミレニアル世代が廃棄する服は30億着にも上るといわれている。

染みは、1着を長く着ようとする時だけでなく、リサイクルに出そうという時にもやっかいだ。汚れはすぐに落とせばいいとはいえ、最初から汚れがつかないようにするに越したことはない。

ユニリーバの、Degree Men、Degree Women、Dove、Dove Men+Care、AXEの5ブランドのデオドラントは、それを可能にする商品だ。「アンチ・マークス・アンチパースピラント」テクノロジーを取り入れ、色の濃い服に白の、色の薄い服に黄色の、デオドラント自体の染みを残さないように配慮されている。

セイバーズのトニー・シャンパート リサイクル&リユース部門責任者は、「『アイ・ギブ・ア・シャート』キャンペーンに加わった、ユニリーバのデオドラントは、衣類を安易に捨てず、リユースするにはどうすればいいかを考えることの重要性を人々に広めるのに役立っている」と、ユニリーバとの関係を評価している。

くしくも、このコラボレーションの発表はニューヨーク・ファッションウィークと重なった。キャンペーン開始にあたっては、リサイクルの服を着た巨大マネキン「ステイン・レス、ウェイスト・レス・インスタレーション」を展示し、アピール。会場となった、ニューヨークのウエストフィールド・ ワールド・トレード・センター内のトランスポーテーション・ハブ、オキュラスには、他に衣料品廃棄についての統計や、廃棄量を減少させるための方法なども掲示された。

SB.com オリジナル記事へ

written by

SUSTAINABLE BRANDS

Related
この記事に関連するニュース

「高度な資源循環」後押しする制度設計を――キリン、サントリーなど8社が政策提言
2025.10.02
  • ニュース
  • #サーキュラーエコノミー
  • #資源循環
  • #プラスチック
環境対応はコスト?価値? カシオ、花王、三井化学、エコマークの挑戦に見る“最適解”
2025.09.30
  • スポンサー記事
Sponsored by 三井化学株式会社
  • #サーキュラーエコノミー
  • #ブランド戦略
  • #資源循環
  • #プラスチック
プラスチック条約交渉、またも合意ならず 打開策はどこに?
2025.08.18
  • ニュース
  • ワールドニュース
  • #サーキュラーエコノミー
  • #資源循環
  • #プラスチック
サーキュラーエコノミーの普及を阻むものとは? 最新調査で明らかに
2025.08.12
  • ワールドニュース
  • #サーキュラーエコノミー
  • #行動変容

News
SB JAPAN 新着記事

小さな変化が持つ力を問い直す ヨギティーのマーケターが考える、発信することの意義
2025.12.09
  • ワールドニュース
  • #気候変動/気候危機
  • #カーボンニュートラル/脱炭素
初の高専生招待プログラム「SB Technical College 2026」 SB’26東京・丸の内で開催決定
2025.12.08
  • ニュース
    【サステナの現場から】第5回 佐藤製薬の新入社員SDGs研修はアイデアの宝庫
    2025.12.08
    • コラム
    • #人的資本経営
    【編集局コラム】SBSA、4年越しに参加者からメンターへ パワフルな姿から感じる高校生の強み
    2025.12.05
    • コラム
    • #地方創生

    Ranking
    アクセスランキング

    • TOP
    • ニュース
    • ユニリーバ、リサイクル店と衣服廃棄を削減