長時間勤務が難しくても、企業に配慮があれば障がい者の雇用は進む
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ソフトバンクは、障がい者雇用制度について、ノウハウや知見をまとめた導入ガイドを公開した。同社が導入している「ショートタイムワーク制度」は、長時間勤務が困難な障がい者が週20時間未満で就業できる制度だ。「ショートタイムワーク制度導入ガイド」は概要版で11ページあり、対象とする障がいの範囲や採用方法など細かく記載している。同社はより多くの企業や団体への普及を目指し、制度の説明会を来年1月に無料開催する。
「ショートタイムワーク制度」導入は、2009年から始めた、ICTを活用して障がいのある子どもたちの学習・生活支援をする「魔法のプロジェクト」がきっかけだという。就労においてもさまざまな課題があることが分かったことから、障がい者ひとり一人の適性に合った業務で、活躍できる環境づくりを目指した。
制度は東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野と共同で研究・開発した。障がい者の社会進出をサポートしつつ、社員リソースの有効活用を行う。制度は2015年9月から試験導入し、2016年5月から本格導入した。11月29日時点の就業人数は17人だという。
ソフトバンクグループ広報室の飯田伸彦広報担当は「短時間しか働けない人でも、社会参加できる仕組みを広げていきたい」と話した。
written by
松島 香織(まつしま・かおり)
2016年株式会社オルタナ在職中に、サステナブル・ブランド ジャパン ニュースサイトの立ち上げメンバーとして運営に参画。 2022年12月株式会社博展に入社し、2025年3月までデスク(記者、編集)を務めた。