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コミュニティ・ニュース

Z世代のチェンジメーカーが集うプラットフォーム「nest」が第2期始動、社会課題と自分を探求する

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サステナブル・ブランド ジャパン編集局
nestの「N」でポーズを決めた第2期メンバー

同じ志を持つ若い世代が共創しアクションを起こす、サステナブル・ブランド ジャパンのユースコミュニティnest [SB Japan Youth Community]が第2期を迎え、4月22日にキックオフした。当日は、厳正な審査の結果選ばれた16~25歳の32人のメンバーのうち26人が会場またはオンラインで参加。メンバー同士の自己紹介と自己探求のワークショップを中心に行い、今後一年間、共に学びあう仲間との親交を深めた。5月からは「課題と自分を探求する思考力を身につける」をテーマに、月1回のペースで事前学習やフィールドワークに取り組み、サステナビリティや社会課題についての考えを深める。最終的には、解決に向けたソリューションを創出するというゴールを目指し、来年のサステナブル・ブランド国際会議で発表する予定だ。(松島香織)

nestはサステナブル・ブランド ジャパンのユースコミュニティとして、2022年2月に発足。今期は17人の第1期生が継続し、15人が新たに参加した。nestの活動を企画・運営面から支援するメンターには、慶應義塾大学の吉田悠馬氏、国際基督教大学の岡田羽湖氏、横浜国立大学の村瀬悠氏と、第1期生だった関西大学の足立萌愛美氏が加わった。第1期から引き続きプロデューサーを務める横浜国立大学の入江遥斗氏は、「ただ学ぶのではなくアウトプット癖をつけてほしい。第1期でやり残したこと、つまり企画だけでなく社会実装にまでつなげたい」と挨拶した。

キックオフでは早速、オンラインで参加しているメンターの足立氏の説明を経て、3~4人のグループごとに各自の自己紹介を兼ねた「嘘ほんとゲーム」を開始。3つのポイントのうち嘘を1つ入れておき、ほかの人はそのポイントに対し質問を続け、嘘を見つけるというゲームだ。メンターの岡田氏のリードで「1人の持ち時間は4分間」と決められ、遠慮がちだったメンバーの声が一気に大きくなった。

例えばあるチームでは、「バスケが好きでずっと続けている」「趣味はアクセサリー集め」などと自己紹介すると、「いつから続けているの?」と質問が出たり、「アクセサリー集めが好きっていうけど、何もつけてないから怪しい!」「今日はたまたま、つけていないだけ」といったやりとりを展開。各チームともゲームを通じて積極的に対話を深め、会場は大いに盛り上がった。

初対面から打ち解けた2期生は、次にメンターの村瀬氏から活動の年間計画について説明を受け、さっそくワークショップに入った。ここでは岡田氏が活動プログラムの「自己探求」について、その目的を、「自分と社会のつながりを知ること」「自分の興味関心や価値観の移り変わりを知ること」「なぜ自分が社会課題に向けて行動しなければならないのか言語化すること」と紹介。サステナビリティの分野で興味を持っていることや、興味を持った原体験について考えるように促した。

メンバーはワークシートを使い、グループ全員に自分が興味を持っていることについて説明し、知恵を出し合いながらシートを埋めていった。「自分は情報の格差を何とかしたい」「貧困国の農業に関わったが、ボランティアはいらない、仕事が欲しいと言われショックを受けた」「途上国支援がブームになって課外学習になったが、何をしたらいいのかわからなくなり、ほかの人と距離をとった」「自分の弱みは分析力がないこと」など、次々と自分のやりたいことが明確になる。そしてお互いの目標を知ることで、今後一緒に活動していく仲間への共感と尊敬が生まれる場となった。

自己探求には個人個人の変化を可視化し、成長を促す狙いがある。活動のなかで年間を通じて定期的に振り返り、来年3月の定例会で一年間の自分自身の変化を発表する予定だ。

nestの活動は運営側で計画した全体テーマだけではなく、スピンオフ企画としてメンバーからのさまざまな提案を歓迎している。入江氏は「そうやってどんどん取り組みや人の輪を広げていきたい」と抱負を語った。5月と6月には、微生物を活用した自家製完熟堆肥で野菜作りをしている鴨志田農園(東京・三鷹市)について学習し、フィールドワークを行う。

nestの活動について、ぜひチェックを!
【メンバーによる各種発信 (Podcast/note/Instagram 他)】