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日本橋三越の催事、テーマは環境課題など「食の循環」

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サステナブル・ブランド ジャパン編集局
新潟市西蒲区の商品を集めた「にいがた にしかん 土と水のめぐるマルシェ」

日本橋三越本店は22日から、「フード・サーキュレーション(食の循環)」をテーマに環境課題や地域など食の背景に目を向けてもらう催事を開催している。量り売り専門店などでの買い物を通じて、包装資材やフードロス、環境負荷の少ない食材、一次産業について考えるきっかけをつくる狙い。(サステナブル・ブランド ジャパン=橘 亜咲)

出店しているのは、2018年にアジアのベストレストラン50で「サステナブル・レストラン賞」を受賞した「レフェルヴェソンス」生江史伸シェフのベーカリー「ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニー」、量り売りのピーナッツバターやドライフルーツを販売する「BULK FOODS」、ハーブや香辛料を使った洋風干物で保存食の干物文化を盛り上げる「アタラシイヒモノ」など。

企画を考案した食品・レストランMD統括部の後藤由梨花さん

「フード・サーキュレーション」がテーマの催事は、同店の若手社員、食品・レストランMD統括部の後藤由梨花さんの発案で生まれた。

「サステナビリティ」に関心のあった後藤さんは、百貨店が「サステナビリティ」に取り組む方法を模索する中、ごみを出さない経済循環をつくることを目指し、企業と連携しながら活動する団体「530week」に協力を仰いだ。同団体の指導の下、昨秋、同じ部署の社員を中心に就業前の朝8時から「プラスチックごみ」「フードロス」「サーキュラーエコノミー」をテーマに勉強会を実施。

「変わっていかないといけないという声が出た。まずは催事で『フード・サーキュレーション』について知ってもらうきっかけをつくりたかった」という。勉強会などを通して、日本橋、新宿、銀座の3店舗の食品部は、今年度のテーマとして『サステナブル』を掲げている。「今後、取り組みを広げていけるよう努めたい」と後藤さんは話す。

「あしもと逸品プロジェクト」代表・畦地履正さん

「生産者、消費者、流通者を循環して、地域に還元する」という観点から出店する「あしもと逸品プロジェクト」代表の畦地履正さんは、全国各地の生産者をまとめ、販売者とつなげて、商品の背景にある思いや作り方などを伝える「心の流通」をテーマに掲げている。

「生産者は良いものをつくっていても、流通先が見つからない、少ないなどの課題がある。それを結びつけるビジネスマッチングの場として4、5人から始めて、約500人が参加するプロジェクトになった」と語る。同プロジェクトからは8社が出店している。催事は今月28日まで本館地下1階フードコレクションなどで行われる。

ブリコラージュ ブレッド アンド カンパニーのサバチョリソーとコールスローのムーサンド 1,400円(ミニサラダ付)
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