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ブランドが社会とつながる、持続可能な未来へ  「サステナブル・ブランド ジャパン」 提携メディア:SB.com(Sustainable Life Media, Inc.)
アメリカ

米ティンバーランド、向こう5年間に世界中で5000万本の植樹を敢行

米VFコーポレーション傘下のアウトドアブランド「ティンバーランド」は今後5年間に、世界各国で5000万本の植樹を行うことを明らかにした。かねてより展開している「Nature Needs Heroes(ネイチャー・ニーズ・ヒーローズ、自然はヒーローを求めている)」キャンペーンの一環として実行する。同キャンペーンでは緑化や環境活動に貢献する12人のエコ・ヒーローを起用。国連砂漠化対処条約など複数の組織とも広く提携して世界各都市での植林・緑化イベントやワークショップを開催する。同ブランドは2001年からこれまでに1000万本の植樹を行っている。(サステナブル・ブランド ジャパン編集局=沖本啓一)

ティンバーランドの発表によれば、スイス連邦工科大学チューリッヒ校が主導した新たな調査では「森林再生」は今なお気候変動を緩和するための最も効果的な戦略の1つだ。世界規模の植林プログラムによって、人間の活動から大気中に送り込まれた排ガス全体の3分の2を取り除くことも不可能ではないという。

ティンバーランドは2001年からこれまでに1000万本の植樹を行っているが、今年9月からの5年間で5000万本の植樹をするという意欲的な誓約を発表した。同ブランドのグローバルブランド担当プレジデントのジム・ピサニは「ティンバーランドは、私たちの今日の暮らし方が地球に及ぼす影響を自覚している」と話す。

「世界的なライフスタイルブランドとして、また個々人として、私たちには暮らし方を改善する責任がある。木々と緑豊かな空間は、地球の状態や一人ひとりの健康と幸せを向上させる上で必要不可欠だ。当社の植林への誓約は、“緑が増える未来はより良い未来である”という当社の信念に基づいている。世界中の人々が、小さなことでも大きなことでも構わないので、自然のための“ヒーロー”として行動を起こし、この運動に参加してほしい」(ジム・ビサニ氏)

モデルはエコ・ヒーローに起用されたヨルン・ウェンメンホーフェ氏

「Nature Needs Heroes」キャンペーンでは12人のエコ・ヒーローを起用している。オランダやアルゼンチンを拠点により良い都市環境造りを目指す組織「Humankind」の創設者の1人、ヨルン・ウェンメンホーフェ氏や、アジア地域でサステナビリティに長年取り組むアーティストのウィルバー・パン(潘瑋柏)氏などだ。彼らはニューヨークや上海、パリ、ロンドン、ミラノ、アムステルダムなどの世界各国の都市で開催される緑化イベントやワークショップにも、一部で参加する。

また5000万本の植林を実現するため、広範な組織と提携する。小自作農連盟(Smallholder Farmers Alliance)、グリーンネットワーク、ツリー・エイド(TREE AID)、国際連合砂漠化対処条約、世界銀行グループのConnect4Climate、Justdiggit、ラス・ラグナス・エコロジカル・パーク、ツリー・フォー・ザ・フューチャー(Trees for the Future)、アメリカン・フォレスト(American Forests)、ツリーダム(Treedom)などが含まれる。

プロジェクトは初年度に、ハイチ、中国、ドミニカ共和国、米国、マリで活動し、マリでは、アフリカが主導している「Great Green Wall」(緑の長城)運動の支援などを行う。エコ・ヒーローの1人でマリ出身の国際的なミュージシャン、活動家で「緑の長城」の大使を務めるインナ・モジャ氏は「何か小さなことを日常的にするだけで、誰もが自然のためのヒーローになることができると信じている」と話す。

沖本 啓一(おきもと・けいいち)

Sustainable Brands Japan 編集局。フリーランスで活動後、持続可能性というテーマに出会い地に足を着ける。好きな食べ物は鯖の味噌煮。