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フランス

仏ピカール、有機農業連盟と提携しオーガニック製品拡大

ピカールはフランスで唯一の冷凍食品専門スーパーだ 

仏冷凍食品販売大手、ピカール(本社・フォンテーヌブロー)は9月、仏有機農業連盟(FNAB)との業務提携を発表した。ピカールの商品はすべて自社ブランドで、オーガニックでは牛肉ミンチ、野菜、果物のほか、野菜スープやピザなどの加工品も版売している。ピカールはこの提携によってFNABから製品の供給を受け、オーガニック製品における国産の割合を高める方針だ。

ピカールは、フランスで唯一の冷凍食品専門スーパーで、フランス、スイス、ベルギーで1000店以上を展開している。FNABは全仏の有機農家で作る非営利団体だ。企業との提携は3回目で、2016年に郵便局と電話会社「オランジュ」の社員食堂に生産物を供給する契約をしたことに続く。

FNABのステファニー・パジョ会長は、提携の動機を以下のように説明した。「2016年前半は、有機農家が毎日21戸増え、消費も前年同期比で20%増加した。オーガニック市場が急速に拡大したのに伴い、作物の販売先を確保し、消費者の需要に応えられるよう、生産、加工、流通の流れを全体的に見直す必要が出てきた。」

FNABの生産物をピザなどに加工したり、冷凍加工するのは、農業と環境分野で持続可能性を推進するNPO「エコレジオン21」だ。異なる分野の企業や団体が協力して持続可能性を追求するため仲介の役割を果たす。ここで製品化されたものがピカールに届く。現在はまだ製品を卸す段階ではなく、どのように供給できるかを研究中だ、とパジョFNAB会長は話す。

「ピカール自体は工場を持っておらず150の提携企業から加工品を受け取っている」と、ピカールの広報を担当する代理店「DGMコンセイユ」のクリスチャン・ドレオン氏は説明する。さまざまなメーカーの商品であっても、すべてピカールブランドとして販売する。

ピカールのオーガニック製品には外国産が多い。「FNABとの提携で、国産オーガニックの割合を増やしたい」と、ドレオン氏は展望を語った。

羽生 のり子 (はにゅう・のりこ)

環境、エコロジー、農業、食物、健康、美術、文化遺産を主な分野とするジャーナリスト。1991年からフランス在住。環境ジャーナリスト協会、自然とエコロジーのジャーナリスト・作家協会、文化遺産ジャーナリスト協会(いずれもフランス)の会員。共著「世界の田園回帰」(2017年、農文協)。