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スイス

コロンビア内戦終結、ネスプレッソが被害農家を支援

ネスレネスプレッソ提供

ネスレのコーヒー専業企業であるネスレネスプレッソ社(スイス)はコロンビアの内戦が24日に終結したことを受け、翌25日に内戦地カケタ県のコーヒー農家を支援すると発表した。

原材料調達先であるコロンビアの内戦で最も被害を受けた地域のコーヒー農園再開などに取り組む方針で、年末には同地の豆を使った高品質のコーヒーカプセル「平和の夜明け(Aurora de la Paz)」を限定販売する計画。農家の支援は同国の他の被害地域にも拡大していくという。

一般的に、紛争後は国際機関やNGOが支援をし、安定した社会基盤を築く手助けをする。社会を立て直すための選挙や兵士の社会復帰、インフラの整備、職業訓練などの支援を行う。

同社はコロンビアコーヒー協会と提携し、企業として、この紛争後の平和構築という過程に携わる。

ネスプレッソのCEOジャン=マルク・デュボワザン氏は、「カケタ県や他の地域の被害状況を知り、コーヒー豆農家がコミュニティを再建する手助けをしたい。世界から最高レベルのコーヒー豆を調達し、さらに調達先の地域社会に利益をもたらす企業責任がある」と説明する。

コーヒー豆農家への支援は、コロンビアの紛争被害地域の復興と持続可能な発展に欠かせない。同国のコーヒー豆の生産量は、ブラジルやベトナムに次ぐ世界第3位。しかもコーヒー豆は、同国の輸出品目のなかでも石油に次ぎ第2位の輸出量を占めているからだ。

ネスプレッソは2003年に「AAA(トリプルエー) サステイナブル・クオリティプログラム」をNGOのレインフォレスト・アライアンスと共に立ち上げ、原料のサステナビリティ調達に力を入れている。

トリプルエーとは、品質、持続可能性、生産性において最高クラスであることを意味する。高品質のコーヒーを持続可能な方法で高い生産性を維持して作ることで、農家の生活水準を上げることを目的としている。現在、同社のコーヒー豆原料80%が同プログラムの基準で調達されており、今後もサステナビリティ調達を増やしていく。

コロンビアのラファエル・パルド復興大臣は、今回のネスプレッソの取り組みについて「紛争後の復興のために企業に何ができるかという可能性を示すものだ。紛争被害地域のコーヒー産業の復活に期待できる。それに、地域の長期的な発展と安定にもつながるだろう」と期待を込める。

小松 遥香(こまつ・はるか)

オルタナ編集部 。アメリカ、スペインで紛争解決・開発学を学ぶ。趣味は、大相撲観戦と美味しいものを食べること。