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武蔵野大学が世界初「ウェルビーイング学部」来春開設、初代学部長に前野隆司氏

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Image credit : StockSnap

武蔵野大学は2024年春、世界初の「ウェルビーイング学部」を開設する。文部科学省がこのほど正式承認した。初代学部長には、幸福学の第一人者である慶應義塾大学大学院の前野隆司教授が就任するほか(前野氏は、来春から、慶應義塾大学大学院教授と武蔵野大学ウェルビーイング学部教授を兼任予定)、教員に元ユニリーバ取締役の島田由香氏を迎えるなど、哲学・宗教から経営学まで幅広い分野の専門家を揃え、ウェルビーイングを包括的に学び、個人の幸福と社会全体の調和を築く人材を育てる。(松島香織)

※武蔵野大学調べ(世界における「大学の学部名」として、2023年9月現在)

2024年に法人創立100周年を迎える同校は、仏教の根本精神である「四弘誓願(しぐぜいがん)」を建学の精神とする。この四弘誓願の第一の願いは「生きとし生けるものが幸せになるために」という、ウェルビーイングに通じるもので、2016年には「自らの幸せだけでなく他者の幸せをも真摯に希求するところに、目指すべき理想の世界が打ち立てられていく」という理念を基に、ブランドステートメント「世界の幸せをカタチにする。」を発表した。

開設する「ウェルビーイング学部」では、哲学や宗教といったウェルビーイングの基盤となる科目のほか、製品・サービスやコミュニティなどのデザインなど経営学や、農業や水産業の現場での研修、海外インターンシップ体験などを網羅。学部生には、科学や技術の最先端の知見や成果など、いくつかの領域分野にまたがる方法で、「幸せ」などと訳されるウェルビーイングの本質を学び、一人ひとりの多様な幸せと世界全体の幸せをデザインする力を身につけてもらう。こうした人材を育てることで、大学としてブランドステートメントの実現を加速させる考えだ。

西本照真学長は学部の開設に当たり、「今後は、『生きとし生けるものが幸せになるために』、また『世界の幸せをカタチにする。』ために、さまざまな専門分野で活躍する人々が“響創”しあうことが大切になってくる。ウェルビーイングはそのためのキーワードになる考え方であり、今後の世界の幸せのためにはこれを専門に学んだ人材が必要で、ぜひそういう人材を育てていきたいと考えた」とコメントを寄せた。

学部長に就任予定で、SB-Jコラムニストとしてサステナブル・ブランド ジャパンに「あなたと地球のウェルビーイング」を連載中の前野氏は、「本学部で学生に一番に学んでほしいことは、『幸せに生きる力』と、『みんなの幸せな世界を作りたいと願い行動する力』だ。学部の目標は、『世界を変えること』であり、各人が自分の経済的成功を目指す世界から、みんながみんなの幸せを目指す世界へ、産業革命以来の大きなパラダイムシフトを先導する人を育てたい」と意気込みを語っている。

ウェルビーイング学部ウェルビーイング学科の設置場所は同大学武蔵野キャンパス(東京・西東京市)で、入学定員は80人。9月18日には同学部に関心のある高校生や受験生などを対象にオンライン説明会を実施する。

松島 香織 (まつしま・かおり)

サステナブルブランド・ジャパン デスク 記者、編集担当。
アパレルメーカー(販売企画)、建設コンサルタント(河川事業)、
自動車メーカー(CSR部署)、精密機器メーカー(IR/広報部署)等を経て、現職。