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内閣府、新たに28都市を「SDGs未来都市」に選定 全国で182都市に

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出典:内閣府地方創生推進事務局発表資料

内閣府はこのほど、2023年度に新たにSDGs未来都市として選定した28都市を発表した。国は地方創生戦略の一環として、2024年までに累計210都市を選定し、成功事例を普及展開することを目指しており、6回目となる今回の選定で、全国で182都市(183自治体)がSDGs未来都市に。特に先導的な事例とされる「自治体SDGsモデル事業」には、青森県弘前市の「SDGsで未来につなぐ『日本一のりんご産地』実現プロジェクト」や、新潟県佐渡市の「ローカルSDGs佐渡島推進事業」などが選ばれた。(廣末智子)

SDGs未来都市は経済・社会・環境の三側面での新たな価値創出を通し、持続可能な開発を実現するポテンシャルが高いと国が認めた都市・地域を指す。その中から、多様なステークホルダーとの連携を通じて地域における「自律的好循環」の形成が見込める事例を「自治体SDGsモデル事業」と位置付け、毎年10自治体程度を選定。該当する自治体には国から計画の早期実装のための補助金(今年度は総額2.5億円)が支給される。

未来都市に選定された都市は国とも連携しながら提案内容をさらに具体化し、3年間の計画を策定してその取り組みを積極的に実施する。さらに有識者の支援も得て、定期的に取り組みの進捗管理を行い、その達成度を明確にする。自治体SGDsモデル事業については提案時に、計画の核となる部分のKPIの設定が求められ、今年度は事業や活動の社会的・環境的な変化や効果を定量的・定性的に把握するためのロジックモデルやインパクト評価を用いることが推奨された。

令和5年度選定 SDGs未来都市一覧

青森県弘前市 東京都大田区 東京都東村山市 新潟県佐渡市
石川県野々市市 福井県大野市 山梨県 兵庫県
島根県松江市 宮崎県延岡市 群馬県桐生市 埼玉県鴻巣市
埼玉県深谷市 千葉県木更津市 富山県氷見市 石川県七尾市
長野県松本市 京都府宮津市 兵庫県加古川市 兵庫県三木市
兵庫県三田市 鳥取県八頭町 岡山県備前市 広島県福山市
愛媛県四国中央市 福岡県糸島市 佐賀県鹿島市 鹿児島県出水市
鹿児島県奄美市

※太字はモデル事業の自治体。新潟県佐渡市は令和4年度にSDGs未来都市に選定された。

廣末智子(ひろすえ・ともこ)

地方紙の記者として21年間、地域の生活に根差した取材活動を行う。2011年に退職し、フリーを経て、2022年10月からSustainable Brands Japan 編集局デスク 兼 記者に。サステナビリティを通して、さまざまな現場の当事者の思いを発信中。