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コカ・コーラ、容器で新たな化石燃料の使用をゼロへ

日本コカ・コーラは12日、昨年公表した「容器の2030年ビジョン」を更新した。ペットボトルに使用するペット樹脂を2030年までに100%リサイクル由来か植物由来とし、化石燃料を使用しない容器の完全導入を目指す。より意欲的かつ具体的なビジョンは「国内の進捗状況から達成可能と判断した」と同社は説明する。米国ザ コカ・コーラ カンパニーのグローバル目標「World Without Waste(廃棄物ゼロ社会)」の実現に向けて国内のペットボトルの循環利用を加速したい狙い。(サスティナブル・ブランド ジャパン編集局=沖本 啓一)

「容器の2030年ビジョン(2019年7月更新)」ロードマップ

日本コカ・コーラは昨年、容器由来の廃棄物を減らす取り組みとして「容器の2030年ビジョン」を発表した。当初のビジョンでは「可能な限り石油由来の原材料を使用せず、原材料としてリサイクルPET、植物由来PETの含有率50%以上を目指す」としていた。

今回更新された「容器の2030年ビジョン」は以下の通り(編集局要約)

容器の2030年ビジョン(2019年7月更新)

設計
●ボトルtoボトルを推進し、2022年までにリサイクルPET樹脂の使用率50%以上を達成する。2030年には「ボトルtoボトル」の割合を90%へ

●2025年までに日本国内で販売するすべての製品にリサイクル可能な容器を採用。同年までにすべてのペットボトルにリサイクルまたは植物由来のPET樹脂を使用する。

●2030年までにリサイクルまたは植物由来のPET樹脂の割合を100%とし、新たな化石燃料を使用しない容器の完全導入を目指す。

●2030年までに製品1本あたりのPET樹脂の使用量を35%削減(2004年比)する。

回収
●2030年までに、日本国内で販売した自社製品と同等量のペットボトルを回収する。

パートナー
●政府や自治体、飲料業界、地域社会と協働し、すでに極めて高い水準にある国内のPETボトルと缶の回収・リサイクル率のさらなる向上に貢献するべく、より着実な容器回収・リサイクルスキームの構築とその維持に取り組む

詳細は同日発表された同社のサステナビリティレポート 2019で確認できる。

「容器の2030年ビジョン」は米国のザ コカ・コーラ カンパニーの「グローバルプラン」に基づいたものだが、「国内のプラスチックの回収・リサイクル率は極めて高く、このビジョンを出せると判断した」と日本コカ・コーラ広報・パブリックアフェアーズ本部の担当者が話すように、今回の更新では国内の進捗状況に合わせ、同社が独自に目標設定を明確化した。

環境目標の更新について、同社のホルヘ・ガルドゥニョ氏は「廃棄物ゼロ社会への決意を改めて示し、その実現をよりいっそう加速させるもの。日本コカ・コーラの取り組みは、プラスチック資源循環利用のモデルケースとして世界に示すべき先進的なものだと確信している」と述べた。

沖本 啓一(おきもと・けいいち)

Sustainable Brands Japan 編集局。フリーランスで活動後、持続可能性というテーマに出会い地に足を着ける。好きな食べ物は鯖の味噌煮。