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石けん買って途上国支援、アンファーがNGOと恊働

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スカルプD SAVE SOAP オールインワン石けん

化粧品・健康食品メーカーのアンファーは、消費者が石けんを一つ買えば、一つがカンボジアに届くプロジェクトを始めた。肺炎や下痢などの感染症を予防するため、石けんを通じて予防医学を普及していく。現地で活動する国際保健NGOのシェア=国際保健協力市民の会と、日本フィランソロピーの三者で協働し事業を展開する。(辻 陽一郎)

カンボジアの感染症を原因とした死亡率は、2013年ユニセフの調べで25.2%。近隣ASEAN諸国と比べて乳幼児死亡率も高い。予防可能な病気で命を落としている現状がある。

NGOのシェアはカンボジアで2歳未満の子どもがいる家庭に、衛生面や栄養状態の改善及び感染症予防を図る活動を続けている。アンファーと恊働で実施する「SAVE SOAPプロジェクト」ではカンボジアのプレイビヒア州トゥボンミエンチェイで、石けんによる講習などを実施する。

カンボジアの子どもたちに手洗いで予防する大切さを伝える

人々がもっと健康な生活を送れるように。病気を予防することを現地の人たちに伝えていく。アンファーのタグラインは予防医学。予防医学に基づいた商品を開発してきた。同社広報担当は「設立30周年を迎えるにあたり、予防医学を日本だけでなく世界に届けたいという想いがある」という。

プロジェクトで販売する「スカルプD SAVE SOAP オールインワン石けん」はオンラインショッピングサイトで購入が可能だ。天然アロマ成分を含み、100%天然由来の洗浄成分を配合している。消費活動を通じて、感染症を予防する石けんをカンボジアに届けることにつながる。

辻 陽一郎 (つじ・よういちろう)

オルタナ特約記者、NPO新聞代表。フリーライターとして、NPO・NGOやボランティア、ソーシャルベンチャー、企業のCSRなどを中心に取材。

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