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ユニ・チャーム、使用済み紙おむつの循環モデルを強化

ユニ・チャームは、使用済みの紙おむつをリサイクルし、上質なパルプを得る循環モデルの技術開発を進めている。同社はこのほど、使用済み紙おむつの循環モデルの工程において、発生する廃水を使用して発電する技術を新たに開発し、特許を取得したと発表した。CO2排出量や水の使用量削減など環境負荷の低減に貢献するリサイクルシステムを強化し、実用化を目指すという。(辻 陽一郎)

ユニ・チャームの目指す、紙おむつの循環型モデル

大人用紙おむつの使用量は、高齢者人口の増加によって年々増加傾向にある。紙おむつは使用後、焼却処分されることが多いため、焼却処理によってCO2排出量も増加する。この課題に対して、ユニ・チャームは、使い捨ての紙おむつを持続可能にするため循環モデルの構築に取り組んでいる。

同社はCSRの重点テーマに地球環境への貢献を掲げ、使用済み紙おむつのリサイクルによって、焼却処理と比較して、温室効果ガス排出量を26%削減できるという検証結果を示している。さらに木材から紙おむつを製造する量が減少するため、製造時に使う水使用量の節約も可能にした。

2015年に紙おむつのリサイクルシステムを発表した同社は、この9月には、リサイクル処理の過程で廃水を浄化するとともに、廃水を微生物燃料電池のエネルギー源として発電する技術を開発し、環境負荷の低減を進めている。ユニ・チャーム広報担当は「このモデルの実用化に向けて、鹿児島県での実証実験に取り組んでいる」と話す。

日本は、これからさらなる高齢化社会を迎える。使い捨てだった紙おむつが、持続可能な紙おむつとなることは、日本の将来の明るい希望ともいえる。実用化に向け期待が高まっている。

辻 陽一郎 (つじ・よういちろう)

オルタナ特約記者、NPO新聞代表。フリーライターとして、NPO・NGOやボランティア、ソーシャルベンチャー、企業のCSRなどを中心に取材。

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