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才能を生かした雇用を―パソナが障がい者アート出展

森田 守さんの作品「早池峰神楽~神舞~」。ペンで色彩豊かに精密に描いている

パソナグループのパソナハートフルは、アーティストとして雇用している障がい者の作品を、Heart Art in TOKYO 2017「第20回エイズチャリティー美術展」に出展している。同社は「アート」による障がい者の雇用機会の拡大を目的に、1992年からアーティストの育成を開始した。今回の出展によって、より多くの人に向けて、障がい者への理解を広める考えだ。美術展は国立新美術館で2月6日まで開催している。(オルタナ編集部=松島 香織)

パソナグループの障がい者雇用率は2%以上だ。2004年から絵を描くことを業務としている「アーティスト社員」を採用し、現在21名の知的障がいのある社員が就労している。レベルの高い作品には、直接オーダーがあるという。

「初めからアーティストとして採用する人もいますが、他の業務で採用した、アートに興味を持っている人の才能を開花させるお手伝いもしています」とパソナグループ広報室の森川洋子マネージャーは話す。

育成と言っても、構図や色遣いを指示するのではなく、例えば水彩絵の具やペンなど、その人に合った画材を一緒に探していくという。既に出来上がっている枠にはめ込むのではなく、それぞれその人がやりたいこと、得意な分野を尊重している。

そうしたノウハウや考え方は、人材サービス事業の企業へのコンサルタントで活きているという。「アーティスト社員」の採用目標は設定していないが、森川マネージャーは「働くことが難しい人が才能を生かして仕事が出来るよう、雇用を創出していきたい」と話した。

松島 香織 (まつしま・かおり)

企業のCSRや広報・IR部署を経て、SDGs、働き方改革(ダイバーシティ)、地方創生などをテーマに取材中。