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富士ゼロックス、中古PCの途上国寄贈が累計950台に

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子供たちが清掃したパソコンは、アフリカの学校に寄贈される

富士ゼロックスは7月3日、お客様価値創造センター(横浜市)で「PCリユースイベント」を開いた。2012年から社内の使用済みPCを開発途上国へ提供する流れを制度化しており、今年で8回目。これまでバングラデシュやガーナなど13カ国に950台を寄贈した。(瀬戸義章)

全国の営業所から使用後5-6年が経過したPCを集め、完全にデータ消去した後に、「Microsoft Registered Refurbisherライセンス」を付与した寄付用のWindowsをインストールし、現地に届けている。

今回のイベントには横浜市の児童養護施設、聖母愛児園の小学生が参加した。「社会貢献を受けてばかりでなく、自分も役立ちたい」と立候補した9人だ。開発途上国では半屋外でパソコンが使われることも多く、シール類に砂ぼこりが溜まって故障の原因になりやすい。

子どもたちは富士ゼロックスの社員や家族とともに、パソコン100台の清掃およびOSインストールを慎重に行った。中古パソコンの再生をただの作業にするのではなく、社員が家族とコミュニケーションしたり、企業が地域社会と協力できる場として発展させている。

リユースパソコンは、NPO法人Class for Everyoneを経由してガーナ、ザンビア、マラウィの学校に寄贈され、教育系のNGOや青年海外協力隊からICT教育が提供される予定だ。

こうした取り組みの活動主体は同社の「端数倶楽部(はすうくらぶ)」だ。全社員の4割にあたる約4,000人が会員になっており、毎月の給与と賞与から100円未満の端数が差し引かれ、寄付金として扱われる。

会社からも同額が拠出されており、社会貢献を行う団体への累計寄付額は2億円を超えている。聖母愛児園との連携は、寄付先だったNPO法人Bridge For Smileとのつながりから生まれた。

「これからも、組織の垣根を越えた国際的な社会貢献、地域への社会貢献に尽くしていきます」と端数倶楽部運営委員でグローバルプロダクト営業事業部プロダクトマーケティング部の山口真司氏は話した。