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フェリシモが「アップサイクル」サイト、廃素材を販売

「マテリアループ」にはもの作りを刺激する
さまざまな素材が並ぶ

フェリシモはこのほど、ものづくりの過程で発生する端材、規格外品などを販売する新サイト「materialoop(マテリアループ)」を立ち上げた。工場で不要になったネジ、金具、規格外のパーツなど「ものづくりの素材」になりうると思われるものを品ぞろえし、販売する。DIYやアートなど、廃棄されるものに新たな価値を生み出して再生する「アップサイクル」の材料調達の場としても注目されそうだ。

繊維工場の片隅で見つかった古い糸巻き、規格外の色鉛筆など、普通であれば「いらない」「不要な」素材や部品を掘り起こし、販売するサイト「materialoop(マテリアループ)」をフェリシモが立ち上げた。出品されているアイテムは、フェリシモが企業に呼びかけて出品してもらった端材、残反、規格外品、サンプル品などだ。

同社マテリアループ事務局の市橋邦弘氏は「作り、使う、捨てる、という従来のサイクルから脱却し、資源が循環する社会のきっかけを作りたかった」とサイト立ち上げの経緯について話す。

同社では「不要なものを、ものづくりの素材として捉えて見ることで、新しい価値、新しいものづくりのスタイルが生まれる」(市橋氏)と考え、廃棄物をより価値の高い商品に変える「アップサイクル」をコンセプトにしたサイト構築を行った。

「アップサイクル」によるものづくりは国内外で注目されている。たとえば、廃トラックの幌カバーや廃車のシートベルトから作られたスイスのバッグブランド「FREITAG(フライターグ)」は世界各国に400以上の店舗を展開する。

廃素材を材料に雑貨を作るNPO法人ニューズドプロジェクト(東京)は、若者に人気のショップBEAMSをはじめ、販売拠点が2年で全国100カ所に拡大した。これらの製品は古いものを再利用すると品質や価値が落ちるという従来のイメージを覆すと同時に、消費者は、廃棄物がもつストーリー性を商品の価値として感じている。

フェリシモでは、同サイトにおいて廃素材を使った作品を積極的に紹介し、アップサイクルを促進したい考えだ。また、将来的には企業だけでなく個人も素材を出品できる『素材の蚤の市』をサイト上に構築していきたいとする。

国内の産業廃棄物のうち、リサイクルできないものは年間1.8億トンにのぼる。「ものづくりの素材」として、それらをもう一度流通させる場づくりが求められている。

箕輪 弥生 (みのわ・やよい)

環境ライター・ジャーナリスト、NPO法人「そらべあ基金」理事。
東京の下町生まれ、立教大学卒。広告代理店を経てマーケティングプランナーとして独立。その後、持続可能なビジネスや社会の仕組み、生態系への関心がつのり環境分野へシフト。自然エネルギーや循環型ライフスタイルなどを中心に、幅広く環境関連の記事や書籍の執筆、編集を行う。著書に「エネルギーシフトに向けて 節電・省エネの知恵123」「環境生活のススメ」(飛鳥新社)「LOHASで行こう!」(ソニーマガジンズ)ほか。自身も雨水や太陽熱、自然素材を使ったエコハウスに住む。

http://gogreen.hippy.jp/