• 公開日:2016.07.01
着せ替え可能、イオンがサステナブルなビニール傘

    イオンは生地にサトウキビ由来のグリーンポリエチレンを一部使用し、着せ替え可能なビニール傘を発売した。グリーンポリエチレンは、石油由来のものに比べ、製造や流通過程における二酸化炭素の排出量を削減できる効果があるという。壊れたビニール傘の放置が社会問題になるなか、環境性と機能性に加えてデザイン性をもたせたことで、「長く使えるビニール傘」を目指した。(オルタナ編集部・小松遥佳)

    今月2日、イオンはサステナブルなビニール傘「トップバリュfururi」(以下、「ふるり」)を発売した。生地の65%にグリーンポリエチレンを使用し、傘をパーツごとに分解することができ、ごみの分別とリサイクルがしやすい。

    「ふるり」は、企業のCSR活動が実を結んで誕生した商品だ。

    開発のきっかけは、台風の後に路上に残されたビニール傘のごみだった。それを見た社員が長く使えて環境にも配慮したビニール傘を作れないかと考えたことで「ふるり」は生まれた。

    長く使用してもらうには耐久性も必要になる。「ふるり」の傘骨は樹脂でできており、錆びにくく、ひっくり返っても元に戻る。たとえ生地が破れても、生地だけ購入することが可能だ。

    商品名「ふるり」は岡山一宮高等学校ユネスコ部の山崎紀奈里さんが考えた。イオンは、2014年に岡山で「持続可能な開発のための教育(ESD)に関するユネスコ世界会議」が開催されて以来、地域のESD活動に参加している。活動の一環として同校で授業をした際に、カンボジア産のサステナブルなビニール傘の開発案を知った山崎さんから商品名の提案を受けた。

    山崎さんはちょうどカンボジアに研修に行った後で、「雨がふる」の『ふる』と「リサイクル」の『り』と、カンボジア女性のふんわりした笑顔から「ふるり」と名付けた。

    発売からひと月が経ち、「着せ替えができることと、頑丈で長く使えることが広い年齢層から支持されている」と広報担当の中田真由子さんは話す。

    なお、売り上げの一部は公益財団法人イオンワンパーセントクラブを通じ、認定NPO法人 難民を助ける会「AAR Japan」に寄付される。

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