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百貨店初、三越伊勢丹が環境性能評価で最高Sランク

三越伊勢丹ホールディングスは6日、省エネや耐震性など建物の環境性能を評価する「CASBEE(建築環境総合性能評価システム)不動産」で、最高のSランク認証を受けたと発表した。伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店の3店舗が対象で、百貨店では初の認証となった。LED照明を導入した省エネへの取り組みや、「都市のオアシス」を作る屋上緑化などが評価された

CASBEEは、2001年に国土交通省が導入した建物の環境性能を評価し、格付け手法だ。評価は、エネルギー効率性や、耐震基準、屋内環境などへ取り組みをポイントで総合的に判断し、最高SランクからCランクまで5段階に分けられる。日本独自の指標だが、イギリスのBREEAMやアメリカのLEEDといった海外の環境性能評価を参考に作られた。

これまでCASBEEは、新築物件の評価を主対象としていたため、百貨店のように古い建物が認証されることはほとんどなかった。三越伊勢丹ホールディングスの基幹3店舗がSランク認証を受けたことは、古い建物でも認証を受けられることを証明する画期的な発表となった。

広報担当の塚田理恵子さんは「古い物件でも、建物の管理・運用体制や環境配慮ができていれば高得点を取れる可能性があったため、グループの象徴である基幹3店舗でチャレンジした」と話した。

三越伊勢丹は、持続可能な社会を目指すビジョンを掲げ、環境配慮の取り組みに力を入れてきた。その一環で、グループのエネルギー削減量を2010年と比較して2020年までに20%削減する目標がある。2014年度は、2010年度比で16.7%削減した。LED照明の導入も年々進めていて、2014年度には、LED化率は85.9%まで到達した。

都市緑化への取り組みも、評価のポイントとなった。三越銀座店屋上にある「銀座テラス」には芝生広場があり、夏場には緑のカーテンも登場するなど自然豊かな空間が広がる。伊勢丹新宿本店本館の「アイ・ガーデン」とともに、都市のオアシスとして、公益財団法人都市緑化機構の認定を受けている。

環境性能が優れた建物は、「グリーンビルディング」と呼ばれ、企業のイメージアップにつながり、投資やテナント入居の重要な判断基準のひとつとなる。

辻 陽一郎 (つじ・よういちろう)

オルタナ特約記者、NPO新聞代表。フリーライターとして、NPO・NGOやボランティア、ソーシャルベンチャー、企業のCSRなどを中心に取材。

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