• ニュース
  • 公開日:2018.04.06
  • 最終更新日: 2025.03.02
環境5団体、越の石化発電支援拒否を国などに要請

丸紅と韓国電力公社がベトナムで計画中の「ギソン2石炭火力発電所」事業に国際協力銀行(JBIC)が融資を検討していることに対し、国際環境NGOのFoE Japanなど環境5団体はこのほど、財務省とJBICに融資申請の拒否を求めた。同発電所計画への融資が「パリ協定に矛盾し、かつ旧態依然とした低効率技術での支援は許されない」と主張している。(富永周也)

要請したのはFoE Japan、「環境・持続社会」研究センター、気候ネットワーク、350.org Japan。「パリ協定が成立し、世界は脱炭素、とくに石炭火力からの撤退を加速させているにもかかわらず、日本は公的資金を使い、石炭火力輸出を積極的に進めている」と提起。日本政府もパリ協定に批准した中で、石炭火力発電所新設は「整合性が取れない」と指摘する。

さらにギソン2で利用予定の「超臨界圧発電技術」は「旧態依然で低効率」であり、より高効率な「超々臨界圧発電技術」の導入を支援する日本政府の方針にも矛盾すると強調、融資の拒否を求めている。

同計画はタインホア省ギソン地区に1200MW(600MW x 2基、総容量120万キロワット)の石炭火力発電所を建設するもの。2018年から25年間、ベトナム電力公社への売電を予定しており、丸紅にとって同国で初のIPP(卸電力事業)となる。同社は2010年にギソン1石炭火力発電所(600MW)建設を単独受注しており、ギソン2が完成すれば同地区で合計1800MWの電源開発実績を有することになる。

Related
この記事に関連するニュース

「RE100」が「石炭混焼発電を禁止」に基準変更――日本の脱炭素戦略へ影響必至か
2025.04.28
  • ニュース
  • #再生可能エネルギー
  • #カーボンニュートラル/脱炭素
GXを通し、官民一体で経済成長につながるイノベーションを
2025.04.22
  • ニュース
  • #再生可能エネルギー
  • #サーキュラーエコノミー
  • #カーボンニュートラル/脱炭素
ごみと貧困の連鎖を断つ。アースデイに考えるプラスチックニュートラル
2025.04.22
  • ワールドニュース
  • #カーボンニュートラル/脱炭素
  • #プラスチック
SBTN、水産業向けガイダンスを発表 リジェネラティブな産業への転換を
2025.04.17
  • ワールドニュース
  • #リジェネレーション
  • #カーボンニュートラル/脱炭素
  • #生物多様性

News
SB JAPAN 新着記事

AIの環境負荷を評価する「AIエネルギースコア」が登場 
2025.04.30
  • ワールドニュース
  • #テクノロジー
  • #AI
循環型経済に向けて、企業に求められることとは
2025.04.28
  • ニュース
  • #サーキュラーエコノミー
  • #プラスチック
「RE100」が「石炭混焼発電を禁止」に基準変更――日本の脱炭素戦略へ影響必至か
2025.04.28
  • ニュース
  • #再生可能エネルギー
  • #カーボンニュートラル/脱炭素
発酵と再生――微生物が導く未来の循環型社会
2025.04.25
  • ニュース
  • #リジェネレーション
  • #エコシステム

Ranking
アクセスランキング

  • TOP
  • ニュース
  • 環境5団体、越の石化発電支援拒否を国などに要請