![]() ローカルニッポンプロジェクト一環として、千葉県南房総市で販売が始まった無印良品の小屋。国産の杉材が使われている。
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「無印良品の小屋」は、2015年に発表された小屋のプロトタイプ「MUJI HUT」をもとに改良し開発されたもので、広さは9平方㍍、水回りなどの設備はついていない。外壁は国産の杉材を焼いて強度を高めた「焼杉」を用い、小窓からの通風や採光にもこだわっている。
同製品の開発に携わった高橋 哲・良品計画事業開発担当は、この小屋を「家や別荘ほど大げさではなく、気に入った土地を楽しむための拠点としての小屋」と表現する。内装は使う人が自由に仕上げられるようにDIY的な要素を残している。
今回販売された小屋は、海に隣接する自然豊かな白浜地区に残された旧長尾幼稚園・小学校の校庭部分を20~25区画に分け、その区画を賃借する人を対象に菜園とセットにして販売する。小学校の校舎部分は、レストラン・シャワールーム・宿泊棟・シェアオフィスなどに改修してあり、小屋の購入者も利用できる。
小屋本体の価格は税込300万円。「シラハマ校舎」以外での販売については今秋以降に発表される
箕輪 弥生 (みのわ・やよい)
環境ライター・ジャーナリスト、NPO法人「そらべあ基金」理事。
東京の下町生まれ、立教大学卒。広告代理店を経てマーケティングプランナーとして独立。その後、持続可能なビジネスや社会の仕組み、生態系への関心がつのり環境分野へシフト。自然エネルギーや循環型ライフスタイルなどを中心に、幅広く環境関連の記事や書籍の執筆、編集を行う。 著書に「地球のために今日から始めるエコシフト15」(文化出版局)「エネルギーシフトに向けて 節電・省エネの知恵123」「環境生活のススメ」(飛鳥新社)「LOHASで行こう!」(ソニーマガジンズ)ほか。自身も雨水や太陽熱、自然素材を使ったエコハウスに住む。JFEJ(日本環境ジャーナリストの会)会員。 http://gogreen.hippy.jp/