• 公開日:2017.03.08
  • 最終更新日: 2025.03.21
本社ビルが「LEED」の最高評価―日本コカ・コーラ
    • 松島 香織

    LEEDの最高評価「プラチナ」を取得した本社ビル

    日本コカ・コーラの本社ビル(東京・渋谷)が、国際的な建築物の環境性能評価制度レベル「LEED」の最高評価「プラチナ」の認証を取得した。本社ビルは2016年7月から稼働したが、積極的に水やエネルギーの効率的利用や持続可能な材料や資材の利用など工夫してきた。特に評価の高かった節水と省エネルギーでは、米国の法定基準を大きく上回った。同社はプラチナを取得したビルを「サステナビリティのひとつのかたち」としている。(オルタナ編集部=松島 香織)

    LEED (Leadership in Energy and Environmental Design)は、米国グリーンビルディング協会が開発した建築物の環境性能評価システムだ。日本コカ・コーラの本社ビルは、特に、節水、省エネルギー、室内環境の項目で高い評価を得て、プラチナの認証取得につながった。

    「プラチナ取得を目指して準備してきました。米国には法定基準がありますが、日本の本社ビルのほうが環境性能を上回る結果となりました」と日本コカ・コーラ広報・パブリックアフェアーズ本部広報部の飯田征樹ブランドPRマネジャーは話した。

    節水はコカ・コーラシステムが推進する「ウォーターニュートラリティー」(製品に使った量と同じ量の水を自然に還元すること)の考えに基づき、雨水の再利用や節水型の器具を設置した。米国の法定基準「Energy Policy Act」で定めた基準の60%上回る節水を実現した。

    省エネルギーでは、効率の良い空調機器を選定したり、LED照明を全面採用したりすることで、同基準を38%上回るエネルギー削減(コスト比)を実現した。

    ビルは、赤や緑などのブランドカラーの用い、社員同士のコミュニケーションを促進するため、吹き抜け型の階段を用いるなどの設計がされている。今までは、年に1回、従業員のファミリー向けにビルを公開してきたが、一般に向けた公開の予定はないという。

    written by

    松島 香織(まつしま・かおり)

    サステナブルブランド・ジャパン ニュースサイトの立ち上げメンバーとして参画。その後2022年12月から2025年3月まで、デスク(記者、編集)を務める。

    News
    SB JAPAN 新着記事

    サステナビリティを社内外に浸透させるためのポイントと哲学とは? 
    2025.05.15
    • ニュース
    • #ブランド戦略
    英CBIが「代替タンパク質基準」を策定 投資拡大を促す起爆剤となるか
    2025.05.15
    • ワールドニュース
    • #ファイナンス
    • #ESG投資
    生物多様性と水の未来を守る「ネクサス・アプローチ」
    2025.05.14
    • ニュース
    • #生物多様性
    「返品」による環境負荷は危機的――企業が取るべき3つの対策
    2025.05.14
    • ワールドニュース
    • #サプライチェーン
    • #行動変容

    Ranking
    アクセスランキング

    • TOP
    • ニュース
    • 本社ビルが「LEED」の最高評価―日本コカ・コーラ