• 公開日:2016.11.04
MSなどの米シアトル企業、地球温暖化対策の牽引役に
    • 寺町 幸枝

    シアトル中央商工会議所マウド・ダウドン所長

    今年10月、シアトル中央商工会議所は、加盟企業の環境対策を分かりやすく盛り込んだ報告書を発行した。11月4日に発効した「パリ協定」を想定し、同商工会議所に加盟するアマゾン、マイクロソフト、スターバックスといったグローバル企業の具体例を紹介している。この環境対策の先進事例集を提示することで、シアトル市は具体的な施策を迫られた米国ビジネスシーンにおいて、強力なリーダーシップを示そうという。

    米国ワシントン州シアトルのシアトル中央商工会議所は、「エメラルドシティーの輝かしい緑(Bright Green in an Emerald City)」と題する報告書を発行した。大自然に囲まれ、緑あふれる街として「エメラルドシティー」の愛称を持つシアトルには、グローバル企業として成功を収める優良企業が本社を置いている。さらに、「全米で最もサステナブルな街」として公式に認定されており、環境対策における一歩先行く事例が並ぶ。

    例えばデニー・トライアングルにあるアマゾンのオフィスでは、近くにある同社のデータセンターから排出される無駄な熱を、地下パイプを通じて集積し、30万平方フィート(東京ドーム約6個)分のオフィスや会議室に伝熱を可能にした。このシステムは、既存の伝熱方法よりも4倍効率的で、またデータセンターの熱を効果的に取り除くことで、建物の冷却電力を削減することができているという。

    2025年までに、2005年の二酸化炭素排出量より26-28%減らす必要に迫られる「パリ協定」。シアトル中央商工会議所のマウド・ダウドン所長は、「ビジネスにおけるリーダーシップは非常に重要だ。なぜなら好景気と健全な環境の間で行った、誤った選択を解決することができるからだ」とコメント。環境保全に必要である、平均気温上昇率を摂氏2度未満に抑えるための具体的な数値目標は、ビジネスリーダーたちのよる、強いリーダシップなくしては実現できない。

    written by

    寺町 幸枝(てらまち・ゆきえ)

    Funtrapの名で、2005年よりロサンゼルスにて取材執筆やコーディネート活動をした後2013年に帰国。現在国内はもとより、米国、台湾についての情報を発信中。昨年より蔦屋書店のT-SITE LIFESTYLE MAGAZINEをはじめ、カルチャー媒体で定期出稿している。またオルタナ本誌では、創刊号以来主に「世界のソーシャルビジネス」の米国編の執筆を担当。得意分野は主にソーシャルビジネス、ファッション、食文化、カルチャー全般。慶應義塾大学卒。Global Press理事。

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