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  • 公開日:2016.09.30
  • 最終更新日: 2025.03.21
ギャップが乳がん患者支援キャンペーンでNPOへ寄付
    • 辻 陽一郎

    GapFit チャリティヨガイベントのロゴ

    カジュアル衣料大手のギャップは26日から乳がん患者を支援するためのチャリティキャンペーンを展開している。チャリティヨガイベントの開催やチャリティに向けたショッピングバッグの販売による収益の一部を乳がんに取り組むNPOへ寄付する。乳がんの認知を広げ、患者らを支援する取り組みはピンクリボン運動として欧米などでも行われている。日本では10月1日をピンクリボンデーとしてギャップだけでなく、多くの企業が参加している。

    乳がんは日本だけの課題ではなく、全世界に乳がんと闘う人がいる。ギャップグローバルは、乳がんの予防や治療の研究に取り組むアメリカのNPO、Breast Cancer Research Foundation(BCRF:乳がん研究基金)と協力して新たにスポーツウェアを製作した。9月から発売し、売り上げの15%をBCRFへ寄付する。

    日本でも発売に合わせたキャンペーンを展開。ギャップの寺川裕季広報担当は「乳がんに対する正しい知識、理解を深めてもらうために、チャリティヨガイベントを企画した」と言う。ヨガイベントは30日から10月2日まで都内で開催。参加費は寄付形式で1口1,000円から。3日間で約40人の参加を予定していて、参加費の全額を乳がんに関する冊子作成や啓発イベントを行う国内のNPO、キャンサーネットに送る。

    キャンペーン期間中は、全国のギャップストアで寄付金付きピンクチャリティショッピングバッグの販売も行う。1枚100円で半額の50円をキャンサーネットへ寄付をする。寺川広報担当は、「今回のキャンペーンを通して、乳がんサバイバーの方々が人生のさまざまな場面で毎日を希望と共に過ごせる社会づくりに貢献できればと思う」と話した。

    国立がん研究センターがん情報サービスによれば女性のがん罹患数で一番多いのが乳がんだ。乳がんは早期発見できれば治療することができる。早期発見にはセルフチェックや定期検診を欠かさないことが重要。10月1日のピンクリボンデーにはレインボーブリッジや六本木ヒルズがピンク色に灯るなど、さまざまな企業が乳がんを自分事として関心をもってもらうための啓発運動に取り組む。

    written by

    辻 陽一郎 (つじ・よういちろう)

    オルタナ特約記者、NPO新聞代表。フリーライターとして、NPO・NGOやボランティア、ソーシャルベンチャー、企業のCSRなどを中心に取材。

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