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ユニクロとマグナム・フォト――「服のチカラ」と「写真のチカラ」で平和への願いを発信

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コミュニティ・ニュース

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ユニクロが2022年に始めたチャリティTシャツプロジェクト「PEACE FOR ALL」から、新しい取り組みが始動した。国際的写真家集団「マグナム・フォト」とのコラボレーションによるグローバル写真展である。世界10都市で展開され、日本では東京に続き、平和への願いを世界に発信すべく広島で開催した。

写真展「GLOBAL PHOTO EXHIBITION - PEACE FOR ALL」
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/peace-for-all/event/magnum/

「PEACE FOR ALL」
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/peace-for-all/

UNIQLO Sustainability「THE POWER OF CLOTHING‖服のチカラを」
https://www.uniqlo.com/jp/ja/contents/sustainability/

1枚のTシャツにも、平和のためにできることがある

「PEACE FOR ALL」は、「世界の平和を心から願い、アクションする」というユニクロの想いに賛同した著名人がボランティアで参加し、平和への願いをデザインしたTシャツを販売するプロジェクトだ。ユニクロを展開するファーストリテイリングが利益の全額(1枚あたり販売金額20%相当)を、人道支援を行っている3団体(国連難民高等弁務官事務所=UNHCR、セーブ・ザ・チルドレン、プラン・インターナショナル)に均等に寄付し、その支援活動に充てられる(2024年7月31日現在、販売枚数524万22枚、寄付総額15億7200万6600円)。

そして2024年秋、新プロジェクトが始動した。PEACE FOR ALLとマグナム・フォトによるグローバル写真展「GLOBAL PHOTO EXHIBITION - PEACE FOR ALL」だ。「Tシャツを買って、着る」ことで、どこで、どのように役立てられ、どんな人々に力を与えることができたのか。マグナム・フォトが誇る3人の写真家が世界各地の寄付先へ赴き、困難な状況下でも力強く生きる人々の姿や、支援活動の瞬間を独自の視点で撮影。その作品から生まれたTシャツの販売と同時に、ユニクロ初のグローバル写真展が実現した。

広島会場で、ユニクロ グローバルマーケティング部 部長のシェルバ英子氏に話を伺った。

「服のチカラ」と「写真のチカラ」の融合プロジェクト

シェルバ英子氏

「これまで続けてきたPEACE OF ALLの寄付金が、実際に現地の人々に対してどのように生かされているのか、彼らが今、どのような状態なのかを、皆さまに伝え切れていないのではと考え、今回、世界最高峰の写真家集団、現場でのドキュメントをイズムとするマグナム・フォトの力を借りて、私たちの活動に対する想いとリアルな支援活動を伝える写真展を開催しました」

PEACE FOR ALLとマグナム・フォトによるグローバル写真展「GLOBAL PHOTO EXHIBITION - PEACE FOR ALL」が開かれることになった理由を、シェルバ氏はそう語る。

撮影者は、マグナム・フォト会長のクリスティーナ・デ・ミデル氏、前会長のオリヴィア・アーサー氏、リンドグシェ・ソベクワ氏の3人で、63点の作品が展示された。

シェルバ氏によると、作品には、撮影した三人三様の特徴がある。

「クリスティーナさんが撮ったベトナムの子どもたちは、いわゆる人道支援の現場というより、子どもたち本来が持つ豊かな表情に満ちあふれ、鮮やかです。オリヴィアさんは、ウクライナから逃れた子どもたちをルーマニアで撮影していて、お手製の特設スタジオで子どもの想像力をうまく引き出した写真や、心のケアに活躍するセラピー犬とのやさしい写真も印象的です。
エチオピア難民キャンプ担当はリンドグシェさん。難民の日常を、ただ悲壮感を感じさせるのではなく、困難な状況下でも大切な家族とのつながりや生きる希望を持って日々を送る人たちの力を表現し、希望、夢、レジリエンスというメッセージを伝えています」

そして、シェルバ氏は、今回の写真展は、クリスティーナ・デ・ミデル氏とのやりとりから偶然生まれたものであることも語ってくれた。

「クリスティーナさんは昨年、PEACE FOR ALLに参加されたのですが『とても良い取り組み。マグナムもユニクロが支援しているような援助が必要な現場に撮影に行くことも多いので、プロフェッショナルの私たちが現場に行き、写真を撮ろうか?』と言ってくれたのがきっかけです。私たちは服のチカラで、彼女たちは写真のチカラで、世界を変えていきたいという想いが互いに通じ合い、実現できたのです」

グローバル企業の責務として、取り組みを続けていく

現在、世界では1億2000万人以上の人たちが紛争や迫害によって故郷を追われ、戦火や抑圧から逃れる生活を余儀なくされているという(UNHCRの2024年6月13日のプレスリリースより)。ユニクロは2006年にUNHCRと共同で難民支援を始め、2011年グローバルパートナーシップを締結し、支援を続けている。

「当初は衣料支援から始めましたが、難民が1億人を突破するような世界の状況で、ユニクロだからこそできることはある、と考えました。その答えの一つがPEACE FOR ALLです。社長の柳井の強い思いもあり、売上金額の利益分全額を寄付するので、民間企業としてはそれなりの覚悟も必要でした。でもその覚悟が、協力者やお客さまにも伝わっているのだと思います」

最後に、ユニクロがなぜ平和を願うアクションに取り組むのかをシェルバ氏に聞いた。

「グローバル企業として、ある意味、責務です。服は、私たちの命に欠かせないものですし、平和で安全な社会がないと、私たちの存在も成り立たない。だからそういう社会をつくることに、企業として前向きに取り組むべきで、それがあってこそのビジネスです。だからこそ、続けていくことが最も大切であり、その考えはずっと変わっていませんし、これからも変わらないと思います」

一企業では解決できない問題もあるが、一企業だからこそできることもある。
服のチカラを、社会のチカラに――。

ユニクロは「服のチカラ」で世界をより良い方向へ変えていくことができると信じ、これからも活動を通じて進化を続けていく。