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アシックス、古着を回収し五輪日本選手団公式ウェアに

サステナブル・ブランド ジャパン編集局

アシックスは東京オリパラで日本選手団が着る公式ウェアをつくるため、着なくなったスポーツウェアを回収するプロジェクトを5月末まで実施している。回収した服からポリエステル樹脂を使った糸・生地を製造し、表彰式や記者会見で着用する公式ウェアとシューズをつくる。思い出のあるスポーツウェアをリサイクルすることで「選手に想いを託す」とともに、同社は今後こうした循環型の生産開発を進めていきたい考えだ。(サステナブル・ブランド ジャパン=橘 亜咲)

リサイクルプロジェクト「ASICS REBORN WEAR PROJECT」が始まったのは今年1月末。全国のアシックス直営店やスポーツ用品店、スポーツイベント会場などに回収ボックスを設置しスポーツウェアを回収している。順調に行けば、5月末には目標の約3万着を回収できる見込みだ。

「東京オリパラに向けて、日本を一つにするものづくりをしたいと考えた。リサイクルを通じたサステナブルな製品づくりは、大会組織委員会が掲げる『サステナブルな大会運営』という考えにも合っている」と同社CSR統括部 CSR・サステナビリティ部 増田堅介さんは話す。

回収したスポーツウェアは、国内のリサイクル工場でポリエステルの含有率別に分別。不純物を取り除いて、ポリエステルのみを抽出し樹脂に戻すケミカルリサイクルを行う。衣服のケミカルリサイクル技術を持つ企業は世界的にまだ限られているという。

アシックスは、2030年までに2015年比でサプライチェーンでのCO2排出量を製品あたり55%削減する目標を掲げ、パリ協定が定める「2℃目標」を達成するための国際イニシアティブ「SBT (Science Based Targets:科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標)」に承認されている。この達成を目指し、2030年までにシューズのアッパー部分やポリエステル材を100%再生ポリエステル材に切り替える方針。同社は今後も、回収した衣服を使って新たな衣服をつくる取り組みに挑戦していく。

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