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ごみステーション併設ホテル、徳島・上勝町に2020年に誕生

サステナブル・ブランド ジャパン編集局

2020年までにごみの再利用・再資源化を進め、焼却・埋め立て処理をなくす「ゼロ・ウェイスト宣言」を出している徳島県上勝町に同年春、ごみステーションやホテル、セミナールームなどを備えた複合施設「WHY(ワイ)」が誕生する。老朽化したごみステーションを新しくするほか、繰り返し町に来てもらうことを目指し、同施設を通して循環型社会について考え、学ぶ場を設けたい考えだ。(サステナブル・ブランンド ジャパン=橘 亜咲)

人口1600人の町に年間2500人の視察者

人口約1600人の上勝町は、「ゼロ・ウェイスト宣言」や高齢者が飲食店向けに料理のつま用の葉っぱなどを収穫し出荷する「葉っぱビジネス」の町として知られている。2003年、未来の子どもたちにきれいな空気やおいしい水、豊かな大地を継承するため、ゼロ・ウェイスト宣言を行った。同町ではごみを13品目45項目に分別。今では、こうした取り組みを学ぼうと国内外から年間約2500人が視察に訪れると言う。

2020年春に開業を予定する複合施設「WHY」を手掛けるのは、レストランやホテルなどの開発を行うトランジットジェネラルオフィス(東京・港)。「なぜごみを分別するのか」「なぜここに」といった疑問の答えを見つける場所にしたいという思いから、「なぜ」を意味する「WHY」を名称に選んだ。現在、同施設を運営する経営者を世界中から公募している。

「環境教育と言えば上勝町」と言われるように

高齢者の割合が多く過疎化が進む町をなんとかしたいーー。上勝町の抱える課題を解決する方法を同社は模索した。広報の松波砂耶さんは「観光という一期一会的なアプローチでは過疎高齢化の解決になりません。環境教育をテーマにし、サステナブル・ビジネススクールを実施することで解決の糸口を見つけたいと思いました」と語る。まずはビジネスパーソンを対象にし、毎年定期的にビジネススクールを開催するなどして、上勝町を繰り返し訪れてもらう仕組みをつくっていくと言う。

「上勝町との接点が増え、縁が深まり、そこから新たな展開が生まれることを期待しています。将来的には、子どもの修学旅行や親子連れなども受け入れていきたいです。平和教育と言えば広島や長崎の名前が挙がるように、環境教育と言えば上勝町と周知されることが最終目標です」と松波さんは言う。

同施設には、住民がつかう新たなごみステーションのほかに16人収容できる4部屋のホテル、セミナールーム、企業や大学向けに貸し出すための研究室、アドベンチャー・エコロジーツーリズムの案内所を設置する計画だ。フライフィッシングやレイクカヤック、ピクニックなどを体験できるプログラムを準備する。施設での暮らしを通して、上勝町での移住の疑似体験も可能だ。

WHYの建築設計を行うのは、数々の賞を取り注目されている建築家・中村拓志のNAP建築設計事務所が行う。建材には、上勝町で伐採された杉材や不要になった建具、家具なども活用する。

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