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未来へ向けたビジョンを共有し、SDGsの課題解決に向けた行動を加速させる「xSDG・ラボ」「xSDGコンソーシアム」

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SDGsでは、誰ひとり取り残さないための前進を目指し、各国とステークホルダーがあらゆるレベルで行動することが求められています。日本国内でも、企業を中心に少しずつSDGsの認知度は上がりつつありますが、具体的にどのように実践していくかについては手探りの状態が続いています。

こうした状況を受けて、SDGs達成へ向けたアクションの優良事例創出を行い、これを通じた知的基盤を構築するための取り組みとして、慶應義塾大学 SFC研究所では、2017年10月に「xSDG・ラボ」、2018年6月に「xSDGコンソーシアム」を設立しました。

慶應義塾大学 SFC研究所は、産官学連携により、オープン・イノベーションを推進するプラットフォームとして位置付けられています。SFC研究所では、専門分野を横断した研究グループ「ラボラトリ」や、企業や自治体と連携する「研究コンソーシアム」を組織し、現代社会に立ち現れる未知の難題に挑み続けています。

先端的研究をリードしてきたSFC研究所に設立された「xSDG・ラボ」「xSDGコンソーシアム」の「x」には、企業活動や地方自治体などによる取り組み、消費や投資活動、IoTなど、世の中のいろいろな活動にSDGsを掛け合わせて、目標達成に向けた先進事例・優良事例を生み出し、これを日本から世界に発信しようという思いが込められています。

「xSDG・ラボ」は、多様で複雑な社会における問題解決をSDGsという切り口で実現し、SDGsのベストプラクティスの創出・集積を目指して活動しています。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスを中心としたメンバーが参集して研究を行うとともに、企業や自治体と手を組んで、個別の課題に応じたテーラーメイドの活動として、共同研究を推進しています。

企業との共同研究では、SDGsによる中長期的経営、ESG投資に資する事業の分析や創出、ソーシャルインパクト評価指標の開発など、学術的根拠に基づくSDGs対応戦略を検討し、実装の支援を行っています。

また、自治体と組んで自治体評価の新たな指標をともに作り上げ、自治体診断を行って地方の価値創造につなげる活動も進んでいます。

一方、「xSDGコンソーシアム」では、未来へ向けたビジョンを共有し、協働する企業・自治体を研究メンバーとして(年会費制)募っています。xSDGコンソーシアムに参加するメンバーは「Vision Sharing Partner (VSP)」と呼称しています。

主な活動の一つとして、全体会合「コンソーシアム・ミーティング」を開催。毎回テーマに沿った有識者による専門的知識の提供や、関係省庁関係者による最新の政策動向を基にした議論・意見交換・ワークショップ等を実施するほか、SDGsの国際動向や国内実施、指標、政策の動き等に関する情報提供・情報交換を行います。

また、課題別に「分科会」を設置し、より掘り下げた検討を行い、業界横断の基準や目標、アクションを官民連携で創出します。現在は、金融アセスメント、プラスチック問題等の分科会が活動しています。

さらに、企業と地方自治体、関係省庁とNPO/NGOとのコラボレーションを創出し、SDGsの目標17に掲げられた「パートナーシップによる目標達成」の実装を進めます。

このほか、VSPを対象に、アクション創出へ向けたアドバイスを行う「コンソーシアム相談会」やシンポジウム等も開催しています。

xSDG・ラボの取り組み成果の一つとして、2019年9月6日、「SDGs実施指針改定に向けた提言」を外務省に提出しました。これは、xSDG・ラボが運営事務局として参加し、日本国内でのSDGsの推進を目指すステークホルダー会議「SDGs推進円卓会議構成員有志」によって取りまとめられたものです。

また同月末には、xSDG・ラボ監修により、『SDGs白書2019』の刊行が実現しました。白書がまとめられたのは日本国内初で、日本におけるSDGsの取り組みの取り組み・指標を整理し、今後の活動を加速させる一冊となっています。

こうした成果を携えて、9月23日には国連総会に合わせ、ニューヨークにて「慶應義塾大学SFC研究所xSDG・ラボ、 xSDGコンソーシアムシンポジウム in NY Essence for Successful Actions towards Achieving the SDGs」を開催しました(開催の様子はIISDウェブサイトhttp://enb.iisd.org/sdgs/national-progress/よりご参照いただけます)。当日は、xSDG・ラボの代表である蟹江憲史 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授のほか、ANAホールディングス、楽天、静岡市等、xSDGコンソーシアムに参加する企業や自治体が登壇し、取り組みの紹介を行いました。

SDGsで謳われる17のゴール、169のターゲットは広範に及び、一人・一社・一自治体で着手し解決することは困難を極めます。「xSDG」の活動がハブとなり、数多くの好事例を世の中に示していくことは、SDGsの着実な達成に貢献するものと考えられます。これからも日本におけるSDGs実践のブースターとして、「xSDG・ラボ」「xSDGコンソーシアム」への期待が高まります。

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