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世界同時「脱プラ」衝撃⑥航空会社も相次ぎプラ廃止

ニュージーランド航空では使い捨てプラカップをリユース可能な素材に変更する(写真:ニュージーランド航空)

世界の航空会社にもプラスチックフリーの波が押し寄せている。米航空会社のデルタエアラインやアメリカンエアラインは機内や空港ラウンジでの使い捨てプラスチック製品の使用を廃止する取り組みを拡大している。ニュージーランド航空は昨年、機内やラウンジで使い捨てのプラスチックアイテムの使用を中止した。欧州の格安航空会社(LCC)最大手、ライアンエアー(アイルランド)やポルトガルのハイフライ航空も今後、完全なプラスチックフリーを実現すると発表した。(箕輪弥生)

デルタ航空は、機内や空港ラウンジから、マドラー、ビニール包装、カトラリー、ストローなどの使い捨てのプラスチック製品の使用を廃止する取り組みを昨年4月から始めた。

最初は国際線のカトラリーに使用されるビニール包装の廃止からスタートし、今年からは機内のプラスチックストローを廃止し、マドラーを竹製と樺の木製へ交換する。空港ラウンジではこれに加え、ビュッフェ用の食器類を堆肥化可能な代替品に交換する。この取り組みにより年間で136トン以上のプラスチック廃棄物を削減できる見込みだ。

アメリカンエアラインも昨年7月から空港ラウンジでのプラスチック製ストローやマドラーの使用を廃止し、11月からは航空機内での提供も取りやめ、環境に優しい生分解性の素材や竹製のものに切り替えていく。

航空業界誌「エア・トランスポート・ワールド」で今年「エコ・エアライン・オブ・ザ・イヤー」賞を受賞したニュージーランド航空は、一足早く昨年に機内やラウンジでの使い捨てのプラスチックアイテムを使用中止した。

同社は歯ブラシ、ストロー、マドラーに加え14種のアイテムをプラスチックフリーに変更し、今年はプラスチック廃棄物の削減を年間2,400万アイテム以上に引き上げる。同社のリサ・ダニエル サステナビリティ責任者は、「これは私たちが使う、使い捨てプラスチックの量を考えると小さな1歩だが、積み重なれば大きな変化につながる」と話す。

ライアンエアーも今後5年間で、ライアンエアーの運行で発生するあらゆるリサイクル不能なプラスチックを排除すると発表している。プラスチックカップは生分解可能な素材に変更し、木製のカトラリーを使い、包装材は紙に変更する。

ポルトガルのハイフライ航空も、年内にプラスチックフリーを実現する意向で、同社では昨年12月に使い捨てのプラスチック製品を使わない最初の試験飛行を行っている(動画参照)。

民間航空機が乗せた乗客が年間約40億人を突破するなど、環境への負荷が拡大する航空業界だが、プラスチックフリーは早くもスタンダード化する兆しを見せている。


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箕輪 弥生 (みのわ・やよい)

環境ライター・マーケティングプランナー・NPO法人『そらべあ基金』理事。
東京の下町生まれ、立教大学卒。広告代理店を経てマーケティングプランナーとして独立。その後、持続可能なビジネスや社会の仕組み、生態系への関心がつのり環境分野へシフト。自然エネルギーや循環型ライフスタイルなどを中心に、幅広く環境関連の記事や書籍の執筆、編集を行う。著書に『エネルギーシフトに向けて 節電・省エネの知恵123』『環境生活のススメ』(飛鳥新社)『LOHASで行こう!』(ソニーマガジンズ)ほか。自身も雨水や太陽熱、自然素材を使ったエコハウスに住む。

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