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自立したいシングルマザーを応援、企業が団体設立

ママスクエアの藤代代表取締役と龍円愛梨さん。ロゴマークは、シングルマザーに対する賞賛の花束のイメージで作られた(4月22日、六本木ヒルズサテライトママスクエアにて)

ライフネット生命やリクルートキャリアが支援し、ママスクエア(東京・港区)は、シングルマザーと子どもを支援する「一般社団法人シングルママこども支援会『ママユナイテッド』」を設立した。離婚後の心身ともに辛い時期を短くし、早く新生活を始められるよう支援する。会員登録制のウェブサイトからは、無料の法律相談やカウンセリングを受けられるほか、保育施設を併設したコミュニティスペースを利用できる。(オルタナ編集部=松島 香織)

4月22日、東京六本木ヒルズのサテライトママスクエアで、設立のお披露目パーティーが開催され、子どもを連れたシングルマザーや、シングルマザーを支援したいと考えている女性らが参加した。

離婚を決めてから新生活に入るまで、3つの壁があるとママスクエアの藤代聡代表取締役は説明する。一つ目は法律相談で、弁護士探しをする必要があり、相談料が高額であったりする。二つ目は自立するための就職活動だ。三つめは住居の問題で、収入があっても「シングルマザー」という理由だけで、断られるケースが多いという。

主婦は就職活動をしても面接前に落とされることが多く、就職したらチャンスをもらったという使命感や、子どもを育てなくてはいけないという強い責任感がある。コミュニケーション能力が高く、仕事の意識がとても高いので、採用したいという企業は、実は多いという。

だが、求人に「ママであること」など特定の条件は書けない。「今後、『ママユナイテッド』のウェブサイトに求人情報を掲載することを考えている」と藤代代表取締役は話した。

ライフネット生命の岩瀬大輔代表取締役社長は、「日本の法律はトラディショナルな家族構成を前提にしているので、それに当てはまらない人は不利になります。不慮の事故は突然起こります。ライフネットでなくてもいいので、ぜひ保証の確保をしてほしい」と力を込めた。

さらに「『ママユナイテッド』という旗を掲げ、会長に龍円愛梨さんに就任していただき、藤代さんやみなさんの力で、社会の無理解と偏見を払しょくする大きなうねりにしたい」と期待を語った。

六本木ヒルズサテライトママスクエアの保育スペース。ガラス張りの向こうにコミュニティスペースがある(4月22日、六本木ヒルズサテライトママスクエアにて)

会長には元テレビ朝日アナウンサーの龍円愛梨さんが就任した。龍円さんはダウン症の子どもを育てているシングルマザーだ。「ダウン症の子どもがいるということより、シングルで育てることのほうが大変です。でも、それに触れる人は誰もいません。『ママユナイテッド』には無限の可能性があります。皆さんのアイデアを取り入れて、一緒にやっていく団体にしましょう」と呼びかけた。

座談会には、龍円さんの友人でもある港区の清家あい議員が参加。「港区ママの会」の代表を務める清家議員のもとにはママからの相談事が多く寄せられるという。「困り事はどんどん、行政に挙げてほしい」と話した。

ベビーカーで子どもを連れて参加した30代の女性は、「自分でも同じように支援団体を作りたいと考えていて、勉強にきました」と話した。心理士の資格を持ち、何か支援したいと参加した会社員の利根川幸子さんは、「会社に持ち帰り、何かできないか、ぜひ考えたい」とそれぞれが意欲的に考え、活気にあふれた場となった。

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松島 香織 (まつしま・かおり)

企業のCSRや広報・IR部署を経て、SDGs、働き方改革(ダイバーシティ)、地方創生などをテーマに取材中。