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イギリス

「CSR担当者の7割が職務に満足」、英団体が調査

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環境問題やサステナビリティ関連の職務担当者が集まる英団体の調査で、対象1053人の約70%が「仕事に満足もしくは非常に満足している」ことが分かった。仕事を通して、自分が社会にポジティブな変化をもたらせると実感できることや、多岐にわたる責任を任されることがその理由だ。「職務はたやすくない」とする人がほぼ同じ割合いるものの、CSR担当者の多くが仕事に充実感を抱いていることが明らかになった。(クローディアー真理)

IEMAによる、2018年版の職務意識調査書©IEMA

職務意識調査を行ったのは、インスティチュート・オブ・エンバイロメンタル・マネージメント&アセスメント(IEMA)だ。例年行われている調査で、2018年版が先ごろ発表となった。

仕事に満足する人の割合は、環境問題やサステナビリティ関連の職務担当者では約70%に上るのに対し、英国の一般的被雇用者では約64%。他分野の仕事からCSR担当者に転職した人では、満足する人の割合はさらに高くなり、約80%に上るという。

この職務を希望した理由については、「環境問題に常に関心を持っていたから」という人が35%を占め、最も多い。次いで「社会に変化をもたらす仕事がしたかったから」と回答する人が22%を占めた。
「仕事にやりがいを感じている」とした人が54%いる一方で、「たやすくない」とした人は74%。他者が、この職務をきちんと理解してくれているとした人はわずか8%に限られ、周囲の理解不足も、仕事の難しさの一因になっていることがうかがい知れる。

「過去1年間において、どんなことを達成できたか」の問いに対しては、「社内の制度をより良い方向に変革することができた」「導入したプロジェクトが成功を収めた」と答える人が多かった。この1年の間に、さまざまな問題に積極的に取り組みたいとする人は約60%に上っており、CSR担当者の多くが情熱を持って、前向きに企業のCSR向上に取り組んでいるといえそうだ。

クローディアー真理

ニュージーランド在住ジャーナリスト。環境、ソーシャル・ビジネス/イノベーションや起業を含めたビジネス、教育、テクノロジー、ボランティア、先住民マオリ、LGBTなどが得意かつ主な執筆分野。日本では約8年間にわたり、編集者として多くの海外取材をこなす。1998年にニュージーランドに移住。以後、地元日本語誌2誌の編集・制作などの職務を経て、現在に至る。Global Press所属。