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全国初、ミニストップ店舗で国産エコ認証木材を再利用

組み立て中のリユース店舗。木材の接合部に金物を使用することで、解体後の再利用が可能になる。

国産FSC認証木材をリユースして建てられたミニストップがこのほど、埼玉県深谷市でオープンした。閉店店舗で使用していたFSC認証木材を新規店舗の建設に利用する試みは国内外の商業施設で初。ミニストップは2009年から国産のFSC認証材を活用した店舗展開を進めている。建設段階からリユースを見越した建築方法などの対応をとっているが、実際のリユースには閉店店舗と開店店舗の距離の近さなど、条件が揃うことが必須となる。(オルタナ編集部=沖本啓一)

ミニストップは、2009年から継続的に国産FSC認証木材を使用した店舗を建設している。2017年12月末現在で延べ246店舗がFSC認証資材を使用した店舗だ。これらの店舗は建設段階から、閉店後に資材をリユースすることを見越して設計されている。今回、埼玉県深谷市にオープンしたミニストップ深谷小前田店は、実際にリユースによって建設された店舗の第一号だ。

国産のFSC認証木材は山梨県と定期契約を結んで仕入れ、特殊な工法で組み立てる。従来の鉄骨建築の場合と比べ、大幅なコストの削減や10日間の工期短縮などのメリットがある。耐震性などの強度の問題もクリアし、リユースによってコストや排出CO2、廃棄物の更なる削減を実現している。

資材のリユースには「閉店した店舗と開店する店舗の近さ」や「資材の保存期間の短さ」、「フランチャイズ店舗の場合、オーナー意向」などの諸条件をクリアする必要がある。また、木造店舗は「豪雪地域には建築できない」などの制限もあるが、ミニストップのコーポレートコミュニケーション部秘書・広報チームの山盛雅美担当は「今後の新規開店店舗は基本的にFSC認証店舗、もしくは認証資材利用店舗がベースになります」と話す。

ミニストップのこれらの店舗は、工場の木材加工段階でキット化されているという。認証コストやリユース可能かどうかの諸条件があっても、工法や建築フローが確立されれば取り組みのメリットは大きい。

「今後の課題は、社会に向けてどのようにアピールしていくかです。一部の店舗では『認証木材を利用しています』という告知をしていますが、集客に直接結びついているかの判断は難しい。ただ環境配慮という観点から、取り組みは継続します」(山盛さん)

同店の今後の新規開店店舗では、イートインスペースの椅子やテーブルなども全てFSC認証木材が使用される。利用者がそのような店舗に価値を見いだすことで、取り組みはさらに根付き、広がるはずだ。

沖本 啓一(おきもと・けいいち)

オルタナ編集部
好きな食べ物は鯖の味噌煮。