• ニュース
  • 公開日:2016.01.20
  • 最終更新日: 2025.03.21
アイデアソンにCSV(共通価値の創造)の神髄を見た

    港区立エコプラザ

    東京都港区立エコプラザ(港区浜松町、水野さえ子館長)は、一昨年から「みなとCSRダイアログ」、昨年から「みなとCSRアイデアソン」を開催している。
    アイデアソンは2カ月に1回、東京・港区在勤・在住の方たちを中心に、企業のCSR担当者や地域のNGO/NPO、市民が集まり、一つのテーマに沿って議論を深めていく。(森 摂)

    昨日(1月19日)開かれたCSRアイデアソン第1部は、東京ガス・「食」情報センターの工藤裕子さんが「環境に配慮した食の取り組み」を、NGOのセカンドハーベスト・ジャパン(東京・台東)の芝田雄司さんが「フードバンク活動とフードセーフティネット」と題してレクチャーした。

    第2部は会場に集まった約30人の参加者が6つのグループに分かれて議論した。日本の食料廃棄物は1788万トン(うち、まだ食べられる食料は642万トン)を半分にするには、どうすれば良いか、がテーマだ。

    食料廃棄物の量を半分にするのは大胆な目標かも知れないが、敢えて大胆にすることでイノベーションが起こり、プロジェクトが動き出すこともある。いわば「バックキャスティング」的な手法だ。

    最後は、6つのグループが全体発表をして、さらに意見を出し合っていく。「週1回は冷蔵庫を点検する」「そのために食品を冷蔵庫内POS管理する」「賞味期限が近付くと、本人のスマホにアラートが出るようにする」など、興味深いアイデアがたくさん出てきた。

    筆者はこのイベントのファシリテーターをしていたが、参加者たちから山のようにアイデアが出る様子を見て、これこそが「CSV」(共通価値の創造)の神髄だと感じた。

    CSVといっても、担当者や社内調整によるアイデアや構想だけをベースにしているのであれば、それは真の「共通価値」とは言えない。このCSRアイデアソンのように、多彩な経歴を持つ人たちが1つのテーブルに集まり、アイデアの出し合いや議論をすることが大事ではないだろうか。

    News
    SB JAPAN 新着記事

    日本独自のサステナ開示「SSBJ基準」とは? 企業実務に大きな影響
    2025.05.07
    • ニュース
    • #情報開示
    • #ファイナンス
    自治体や企業事例に見る「ポストSDGs時代の稼ぐ力と新たな価値創造」 
    2025.05.02
      • #地方創生
      • #まちづくり
      買い物を「ちょっと良い選択」に 下北に誕生したサステナブルな店とは
      2025.05.02
      • ニュース
      • #フードロス
      • #エシカル
      • #資源循環
      「nest」第4期メンバー募集開始(お知らせ)
      2025.05.01
      • SBコミュニティニュース
      • #リジェネレーション
      • #行動変容

      Ranking
      アクセスランキング

      • TOP
      • ニュース
      • アイデアソンにCSV(共通価値の創造)の神髄を見た