![]() 長時間労働の是正は、企業にとって必須の課題だ Image credit:Simon Lieschke
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就職・転職のための企業リサーチサイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズ(増井慎二郎代表取締役)は、「残業時間が減った企業ランキング」を発表した。社員として1年以上在籍した企業の情報を、現職の社員が個人的に回答した62,666件のデータを対象に集計した。残業時間は、ほぼ全ての業界で減少傾向にあり、ニッセイ情報テクノロジーが3年間で月43時間減少するなど、IT企業がランキングの上位に入っている。
データの集計期間は2013年1月から2016年11月まで、各年10件以上の回答がある112社を対象に、3年間で月15時間以上の残業時間減少が見られた企業についてランキングを作成した。
ほぼ全ての業界で残業時間が減少している傾向が見られるが、逆に増えている企業もある。企業が公式に発表している残業時間ではないが、社員自身が認識している残業時間となるため、実態に即した結果だという。
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減少傾向の要因として、各企業が長時間労働の改善に取り組み、定時退社日の設定や、帰宅時間の声かけといった「帰りやすい風土作り」をしたこと、残業時間の管理や条件の設定など、「管理体制の見直し」を挙げている。
ヴォーカーズの恵川理加広報担当は、「政府による『働き方改革』に関する議論や、企業が長時間労働の是正に関する制度を導入するなど、この5年ほど、残業に関する意識変化が進んでいると思う」と説明した。
written by
松島 香織(まつしま・かおり)
サステナブルブランド・ジャパン ニュースサイトの立ち上げメンバーとして参画。その後2022年12月から2025年3月まで、デスク(記者、編集)を務める。